福島・双葉郡のインフォメーションセンター「ふたばいんふぉ」は、双葉8町村の現状を共有するとともに広く伝えるために、昨(2018)年秋にオープンしました。
運営主体は、震災後に郡内の連携を生み出すために誕生した民間団体「双葉郡未来会議」です。
双葉郡を構成するのは、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村の8町村。
事故を起こした東京電力福島第一原発が立地し、2011年の事故後には広い範囲に避難指示が出され、多くの住民が避難を強いられるという、歴史上、未曽有の事態に見舞われた地域です。
現在、避難指示区域は段階的に縮小され帰還する人も増えていますが、居住者数は原発事故前の水準を現在も大きく下回っています。
この施設の目的は、この地で何が起こったのか、どのような歩みを続けてきて現在があるのかといった情報を双葉郡内で共有し、さらに広く外部に発信すること。
そして、経験を教訓とし、未来に向けてのネットワークづくりに貢献することです。
施設の中心には郡全体の大きな立体模型が置かれ、双葉郡の地形や現状等を、まさに俯瞰することができます。
その前に設置された大型(85型)モニターでは、震災直後の様子や復興の歩みのアーカイブ映像を見ることができます。震災直後の様子を車載カメラで捉えた映像は緊迫感があります。
壁際には8町村や関連する公共機関等の資料や写真のパネル、書籍等が展示されています。イベントや旬のお知らせなどの告知コーナー、8町村のステッカーなどオリジナルグッズ等の物販コーナーもあります。
また、隣接するカフェ135(ひさご)では、地元産食材等を使ったランチやスイーツを楽しむことができます。
ふたばいんふぉは、富岡町中心部の国道6号線沿いにあります。
JR富岡駅からも徒歩10分。近隣には、昨年末にオープンした東京電力廃炉資料館やショッピングモールもあります。
変わりつつある双葉郡に足を運ぶ機会があれば、ふたばいんふぉにも立ち寄ってみて下さい。
「ふたばいんふぉ」
http://www.tomioka.jpn.org/info/info.html
福島県双葉郡富岡町大字小浜字中央295
OPEN:AM11:00 ~PM6:00(休館時間あり、日曜休館)
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出典:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信- No.164
https://archives.mag2.com/0001579997/
(過去の記事はこちらにも掲載)
http://food-mileage.jp/category/pr/