【オーシャン・カレント】森 歩(もり・あゆみ)さん

(写真は森さんのフェイスブックより)

森さんは東京都のご出身。
 外国人相手の日本語教師をしながら、『東北食べる通信』の縁で知り合った岩手の漁師さんのお手伝いに通ったり、わかめを東京・高円寺のマルシェで販売したり、という活動をされていましたが、本年4月、兵庫・但馬(たじま)の豊岡市に移住されました。
 但馬は兵庫県北部の日本海側に位置し、豊岡市はコウノトリや2019年に劇作家の平田オリザさんが主宰する劇団とともに移転された地として有名です。

森さんが就職したのは但馬漁協(JF但馬)。漁協とは漁業者からなる協同組合で、森さんは新製品の企画やオンラインショップの運営等を担当されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ポケマル「産直アプリを通じた関係人口創出に関する調査」

((株)ポケットマルシェ プレスリリース(2021.8)より)

2016年9月にスタートしたポケットマルシェ(ポケマル)は、生産者と消費者をつなぐ産直アプリ。メッセンジャー機能等を使った直接的なコミュニケーションも可能で、現在、約5,700名の生産者と35万名の消費者が登録しているとのこと。

このアプリを運営する(株)ポケットマルシェ(岩手・花巻市、高橋博之代表)は、ポケマル登録ユーザのうち5,600名を対象として、関係人口創出に関する実態調査を実施・公表しました。

調査結果によると、生産者と仲の良い(販売・発送以外のやりとりをしている)ユーザの71%が生産者のいる地域を訪れたいと回答しており、実際に100名以上が生産の現場を訪問しているとのこと。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】IPCC(第I作業部会)第6次評価報告書

環境省「政策決定者向け要約(SPM)の概要」より(http://www.env.go.jp/press/109850/116628.pdf

去る8月9日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書のうち第1作業部会の報告(自然科学的根拠)が公表されました。
 8年ぶりとなった今回の報告書の内容は、これまでの方向性と大きく変わらないものの、その方向性がより確実なものとなったと分析しています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】700万トンを割り込む米生産量

図の出典:農林水産省「米をめぐる関係資料」(2020.7) p.5
 https://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/attach/pdf/kome_siryou-480.pdf

農林水産省によると、本年の全国の主食用米の作付面積は、前年に比べて約6.2〜6.5万haの減少が見込まれているとのこと。
 これは前年の作付面積の5%程度に当たり、仮に今年の米生産が平年並みの作柄となれば、主食用米の生産量は700万トンを下回るものと見通されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】故・杉本苑子さんの1964東京五輪開会式

作家の故・杉本苑子さんは、1964年の東京五輪開会式に参加して次のような文を残しておられます(抄録)。

「二十年前のやはり十月、同じ競技場に私はいた。女子学生のひとりであった。出征してゆく学徒兵たちを秋雨のグラウンドに立って見送ったのである。
 私たちは泣きながら、征く人々の行進に添って走った。髪もからだもぬれていたが、寒さは感じなかった。おさない、純な感動に燃えきっていたのである」

「オリンピックの開会式の興奮に埋まりながら、出陣学徒壮行会の日の記憶が、いやおうなくよみがえってくるのを、私は押えることができなかった。
 同じ若人の祭典、同じ君が代、同じ日の丸でいながら、何という意味の違いであろうか。」… 続きを読む

【オーシャン・カレント】肉食は地球環境を破壊するのか

令和3年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書(p.81)

地球環境問題への意識が高まる中、できるだけ肉食は避けるべきとする議論があります。
 令和3年版環境白書(p.81)によると、世界の食料部門 (生産、加工、流通、消費等) における温室効果ガスの発生量は全体の21~37%を占め、さらに日本人の食事のカーボンフットプリントのなかで肉類及び乳製品は約1/3を占めているとのこと。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】令和3年版 首都圏白書

国土交通省「令和3年版 首都圏白書」要旨 p.15より

2021年6月15日(火)、令和3(1991)年版の首都圏白書(首都圏整備に関する年次報告)が閣議決定されました。
 本白書では、人口10万人当たりの当たりの感染者数が多いなど、首都圏は感染症の流行というリスクが相対的に大きいことが明記されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】食と農の市民談話会

 https://www.shiminkagaku.org/agrifoodmeetings/

前号でも案内しましたが、スタートした「食農市民談話会」を改めて紹介します。
 日本の食や一次産業が抱えている様々な課題を「自分ゴト」とするための談話会で、月1回、6回にわたりオンライン開催します。企画と進行は中田が担当しています。
 去る6月 8日(火)には、小谷あゆみさん(農業ジャーナリスト、ベジアナ)から、「1億農ライフ〜都市のわたし達による食の革命」と題して、興味深く楽しくてパワフルな話題提供を頂き、参加者間での対話も盛り上がりました。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】小谷あゆみさん(ベジアナ、農ジャーナリスト)

(写真は小谷あゆみさんのフェイスブックページより)

小谷あゆみさんは、野菜をつくるフリーアナウンサー(ベジアナ)、農ジャーナリスト。
 兵庫・尼崎市生まれ、高知県黒潮町出身。石川県のテレビ局のアナウンサーとして活躍された後フリーに。NHK「ハートネットTV〜介護百人一首」の司会を毒蝮三太夫氏と務められるなど、多くのテレビ・ラジオ番組に出演されています。
 また、ご自身も世田谷区の体験農園で野菜をつくりながら、全国各地の農山村を取材し、農業専門紙の連載やご自身の動画などを通じて積極的に情報発信されています。農林水産省の審議会委員等も務められています。

小谷さんが提唱されているのは「1億農ライフ」。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】地域づくり情報誌『かがり火』

『かがり火』は、合同会社かがり火が発行する「地域づくりに情熱を燃やす面白人間や“変”差値人間を紹介する人間情報誌」です。
 1987年の創刊以来、地域活性化に向けてのヒントやノウハウを満載して、隔月で刊行されてきました。

発行人・編集者の菅原歓一さんは、大学卒業後にいったん就職した大手出版社を退職し自ら起業。全国各地の「無名・有名の面白人間」を訪ね、その地の気候や風土を体験しつつ、直接対面して話を聞き、記事にまとめて発信してこられました。
 取材先に泊めてもらい、寝食を共にすることも多かったそうです。

地域活性化に限らず、ノウハウやコツといったものは明文化・マニュアル化することが困難な「暗黙知」に属するものです(「ほんのさわり」欄参照)。『かがり火』の記事がリアルなのは、菅原さんご自身の体験取材に基づいているためです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】巻き寿司やさん(東京・八王子市)

−巻き寿司やさん(東京・八王子市)−
 https://www.yahatameikomaki.com/

本メルマガNo.160でも紹介させて頂いた八幡名子さん(やはた・めいこさん、映像作家、巻き寿司大使、飾り巻き寿司1級インストラクター)が、本年1月、月1日のテイクアウト専門の巻き寿司店をオープンされました。
 その名も、巻き寿司やさん。

 これまでも「食べる通信」や「ポケットマルシェ」を通じて出会った全国の農家や漁師さん、あるいは地元の伝統野菜の生産者の方たちの食材を伝える活動を続けてこられた名子さんが、ついにその拠点を構えられたのです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】輸入小麦の政府売渡価格の改定(値上げ)

(農林水産省HPより)

米と並ぶ主要食糧である小麦は、需要量の9割を輸入に依存しているため、政府が自ら計画的に輸入すること(国家貿易)により安定供給を図っています。
 輸入小麦の政府から民間への売渡価格については、国際相場の変動の影響を緩和するため、6ヶ月間の平均買付価格をベースに算定し、年2回改訂を行っています。

小麦の国際価格は、最近、米国・カナダ産小麦に対する中国の旺盛な買付け、2月中旬の米国中央部の寒波による小麦生育への影響懸念などにより上昇しています。このため、2021年4月からの輸入小麦の政府売渡価格は、前期に比べて5.5%引上げられました。
 物価や家計への影響は限定的と考えられていますが、大手製粉メーカー等は製品の値上げを発表しています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】被災市町村「復興度」アンケート

(河北新報社HPより)

河北新報社(宮城・仙台市)は3月1日(月)、東日本大震災で津波被害を受け、あるいは原発事故により避難区域が設定された岩手(12)、宮城、福島(各15)の計42市町村の首長を対象としたアンケート調査結果を公表しました。
 これによると、復興の進み具合を0〜100%の数値で示す「復興度」については、岩手、宮城では「90%以上」と考える首長が9割以上を占めています。これら両県では、大半の首長が復興は総仕上げの段階に入ったと認識していることが伺えます。

ところが、福島県では過半数の首長が復興度は「30〜70%」と回答しており、原発事故の影響が明らかとなっています。
 また、復興の完了時期の見通しについては、3県で「2021年度末ごろ」が7人、「25年度末ごろ」が5人等となっていますが、福島県内では7人が「見通せない」と回答しています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】リスコミ「共に考える 食品中の放射性物質」

東電福島第一原発の事故から10年近くが経過し、基準値を超える食品はほとんど検出されなくなっている一方で、震災直後と比べて報道等で情報を得る機会は減っています。また、いわゆる「風評被害」も払拭されてはいません。 

 内閣府食品安全委員会、消費者庁、厚生労働省及び農林水産省は、食品に関するリスクコミュニケーション「共に考える 食品中の放射性物質」をオンラインで開催します。学識経験者や行政からの情報提供を受けて、関係者の間で意見交換を行うものです。ポケマル等でお世話になっている福島・いわき市の生産者の方も登壇される予定です。
 動画等は2021年3月1日(月)から公開、7日(日)までの間に意見・質問等を受け付け、回答は後日ウェブサイトに掲載されるとのことです。 

(参考)消費者庁HP… 続きを読む