これは、先日のご講演(霞が関ばたけ)のなかで、山本謙治さん(農畜産物流通コンサルタント)が紹介されていたものです。
「エシカル」(倫理、良心)をキーワードに地球の環境と社会との調和を目指して、2017年に設立された日本エシカル推進協議会(JIE)は、2年間の各分野の専門家による検討やパブリックコメントを経て、2021年、日本初のエシカル基準を策定し公表しました。
この基準は、商品やサービス、あるいはブランドや企業のエシカル度を客観的に示すためのモノサシで、8つの分野(大項目)についてそれぞれ4〜7つの課題(中項目)が設けられており、全体で43の項目から構成されています。
8つの大項目(かっこ内は中項目の数)は、自然環境の保護(7)、人権の尊重(5)、消費者の尊重(4)、動物の福祉・権利の保護(6)、情報開示(5)、地域社会への配慮・貢献(5)、適正な経営(7)、サプライヤーやステークホルダーと積極的な協働(4)となっています。
なお、このうち大項目「自然環境の保護」の5番目に「廃棄物の発生抑制」の中項目があります。
この基準からも明らかなとおり、「エシカル」とは非常に幅広い分野に渡っています。特に人権面など日本はまだまだ対応が不十分な項目もあります。欧米に比べて「周回遅れ」(山本謙治さん)となっている日本のエシカル消費の普及の一助となることが期待されます。
参考:
(一社)日本エシカル推進協議会プレスリリース(2021年10月)
https://www.jeijc.org/ethical-standard/20211013-1/
JEIエシカル基準
https://www.jeijc.org/wp-content/uploads/2021/10/jei_ethical_standard_ver1.pdf
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.278、2023年10月29日(日)[和暦 長月十五日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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