【ブログ】五十嵐泰正さん『原発事故と「食」』トークイベント@ゲンロンカフェ

2018年4月25日(水)の終業後は、東京・西五反田の「ゲンロンカフェ」へ。

2013年2月にオープンしたイベントスペースで、年間150回ほどトークイベントを開催しているとのこと(同時に有料のウェブ中継も)。以前から気になっていたのですが、初めて訪ねました。
 壁一面には、これまでの出演者のサインなども。… 続きを読む

【ブログ】堅田香緒里さんのベーシック・インカム(脱成長MTG)

2018年4月も後半。春を通り過ぎて夏の陽気の日が続きます。
 自宅近くに一画を借りている市民農園では、収穫しそびれた白菜の花に早くもナガメの姿。今年もカメムシ達との熾烈な闘いが予想されます。

2018年4月21日(土)17時30分から、ピープルズ・プラン研究所(PP研、東京・江戸川橋)で「脱成長ミーティング(MTG)公開研究会」が開催されました。… 続きを読む

【ブログ】碧野圭さん『駒子さんは出世なんかしたくなかった』トーク&サイン会

2018年の春は、ソメイヨシノに続いて八重桜もあっという間に散ってしまいました。

それでも空を押し上げるハナミズキ、モッコウバラ等が目を楽しませてくれます。
 冬には氷柱を下げていた東京・日比谷公園の鶴は、今は新緑を噴き上げているかのようです。

4月20日(金)の終業後は、吉祥寺のパルコブックセンター続きを読む

【ほんのさわり】広井良典『コミュニティを問いなおす』


-広井良典『コミュニティを問いなおす』(2009/8、ちくま新書)-
 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065018/

著者は1961年岡山市生まれ。現在は京都大学こころの未来センター教授として、環境や社会保障に関する政策研究からケア等をめぐる哲学的考察まで、幅広く発信されています。

著者によると、これからの日本社会の課題を考えて行く上で中心に位置するテーマが「コミュニティ」とのこと。
 経済成長期を支えていたのは“都市の中のムラ社会”とも言うべき閉鎖性の強いコミュニティ(カイシャ、核家族)でしたが、経済が成熟し定常化社会を迎える中で、地域に根ざした新たなコミュニティの創造が必要としています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】たんたんぺろぺろ


-たんたんぺろぺろ(浜下り神事、福島・広野町)-

福島県の浜通りにある広野町(ひろのまち)では、五穀豊穣を願い、130 年ほど前から浜下りの神事「たんたんぺろぺろ」が行われていました。そのユニークな呼び名は、太鼓と笛の音色に由来するとのこと。

貞観八(西暦866)年に常陸の国・鹿島神社から勧請し、旧下浅見川村の鎮守として奉られ、旧暦の四月八日に浅見川の上流に鎮座する大滝神社と下流に鎮座する鹿島神社の御輿に御神体を移した御輿が旅所を廻った後、上浅見川桜田地区で出合います。
 その後、旅所を廻りながら浅見川河口で海に入って潮垢離(しおごり)し禊祓(みそぎはらえ)をするというものです。… 続きを読む

【豆知識】神社等の数の比較


 日本には、神社やお寺がたくさんあります。
 文化庁「宗教統計調査」によると、2015年12月31日時点における神社の数は全国で81,158、寺院の数は77,256となっています(添付先の図95)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2018/04/95_jinja.pdf

これがどれほど多いかというと、例えば全国の小学校の数は20,313、中学校が10,404。郵便局の数が20,074となっており、神社やお寺はこれらの4~8倍ほどもあるのです。
 さらに、最近はどこにでもある(イメージの)コンビニエンスストアの数は全国で54,501ですので、やはり神社やお寺の方が多いのです。… 続きを読む

【ほんのさわり】藤原辰史『稲の大東亜共栄圏』


 藤原辰史『稲の大東亜共栄圏』(2012.9、吉川弘文館)
 http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b102877.html

本欄で藤原先生(京都大人文科学研究所准教授、農業技術史)の著書を紹介するのは、 No.136(2018.1/31)の『戦争と農業』に続いて2冊目です。

本書では、20世紀前半に日本が植民地支配を強めていく過程で、品種改良が植民地統治に重要な役割を果たしたことが明らかにされています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ふくしまサポーターズクラブ2018


 NPO法人 福島県有機農業ネットワーク(ふくしま有機ネット)は、福島県内の有機農業に関わる農業者、消費者、研究者、技術者、農業団体や行政などが連携し、有機農業のさらなる発展を目指すネットワークで、有機農業者同士の技術交流、生産者と消費者との交流事業等に取り組んでいます。

そのふくしま有機ネットが 2018 年度から新たにスタートさせる取組が「ふくしまサポーターズクラブ」です。… 続きを読む

【豆知識】地産地消のCO2削減効果(学校給食)


 今回は、地産地消の取組が有する輸送に伴う二酸化炭素の削減効果について、事例に則して紹介します。
 地産地消の取組み(なるべく近くでとれたものを食べる)は、消費者サイドには新鮮で安価な食材の入手や「顔の見える関係」による安心感の確保、生産者サイドには少量多品種生産でも現金収入が得られ地域の活性化にもつながる等のメリットがありますが、さらに、輸送に伴う環境負荷を削減する面でも有益です。

この効果は、フード・マイレージの考え方を応用すると簡単に定量的に試算することができます。
 今回、取り上げるのは学校給食の事例です。近年、食育の一環としても、学校給食に地元産の食材を活用する取組みが盛んになっています。

埼玉県下のある中学校(生徒数約 … 続きを読む