【ブログ】Present Tree in くまもと山都 2024(0、1日目)

2024年4月5日(金)は休暇を頂き、1年ぶりに熊本へ。
 10時40分羽田発のソラシドエア013便はほぼ満席、13時前に阿蘇熊本空港着。小雨模様の中、妻の音楽関係の友人・Hさんが出迎えて下さいました。

 菊陽町へ。にんじん畑の向こうの丘の上には、何かと噂の台湾の半導体工場の姿。
 おススメのピザ屋さんのご主人はナポリで修行されてきたそうです。店内の窯で焼かれたピザはもちもち、パリパリ。地元産野菜などのトッピング。本格的で美味でした。

Hさんが熊本城を案内して下さいました。
 雨は上がり、陽がさしてきて気温も上昇。ソメイヨシノなど何種類もの桜が見頃です。外国人観光客の姿が目立ちます。
 コンクリートで応急補修しただけの石垣など、2016年の地震の痛ましい爪痕はあちらこちらに残っています。改修中の宇土櫓は足場ですっぽりと覆われていました。
 Hさんは「熊本城と阿蘇神社が、地震の被害を引き受けてくれたように思う」とつぶやかれました。

 天守は見事に修復されていました。内部の展示もリニューアルされ、以前よりも充実しています。最上階からは熊本市内が見渡せました。

 交通センター(すっかりリニューアルされていてびっくり)近くのホテルにチェックイン。
 その後は水前寺公園近くで、20年近く前の熊本在勤・在住中にお世話になった方、友人たちと久しぶりの会食です。福岡県や産山村から来てくださった方も。有難いことです。

翌6日(土)からは「Present Tree in くまもと山都 植樹ツアー2024」に参加。
 10時に空港に集合し、東京から到着した方たちと合流してバスで山都町に向かいます。雲が低く垂れ、細かな雨が落ちています。
 車中で主催者(認定NPO法人環境リレーションズ研究所)の鈴木敦子理事長から挨拶。
 「プレゼントツリーとは、自分や大切な人のために樹を植えて、地元と共にその後10年間育てていくというプロジェクト。交流が生まれることによって、森だけでなく、地域丸ごと元気にしていく。これまで国内外52か所に約40万本を植樹している。
 山都町とは2020年に第一回目の協定を締結し植樹ツアーを実施。先日、第4次協定を締結した」

 一昨年、昨年もお世話になった寺崎 彰さん(ECO九州ツーリスト)が、今年は最初からバスに同乗して下さってガイドして下さいます。

 2月に供用されたばかりの九州中央自動車道を経由し、矢部の街中にある昼食会場の本さつまやさんに到着したのは11時過ぎ。移動時間は大幅に短縮されましたが、阿蘇の景観が楽しめなくなったのは残念(もっとも雨模様で眺望は期待できませんでしたが)。

ここで寺崎さんの「山仲間」の参加者の皆さんも合流し、お弁当を頂きながら参加者一人ひとりから自己紹介。
 明治五年創業、七代目の料理長がお料理を説明して下さいました。有機野菜や合鴨米などに、地元のジビエ(猪と鹿のハンバーグ、鹿のステーキ)など。ご馳走様でした。
 獣害防止のためにもジビエの利用拡大が急務となっていますが、このように美味しく料理して下さる方がおられてこそ私たち消費者は頂くことができます。

通潤橋で放水を見学。本年最初だそうです。
 昨年、国宝に指定された石造りのアーチ橋は、白糸大地に農業用水を通すことを目的として幕末に建設された水路橋で、現在も水利組合の方たちにより管理されています。本来は農業用水路の清掃と管理を目的とした放水が、すっかり観光資源として有名になりました。何度見ても素晴らしい迫力です。

 今年のくまモンの大造り物(八朔祭の出し物)は、自動車道・山都通潤橋IC開通を記念してバイクに乗った姿。「通潤橋国宝指定でうれしかモン」と語っています。

清和文楽館へ。
 清和文楽(人形浄瑠璃)は、江戸時代末期に阿波・淡路の旅回りの一座から伝えられ、一時中断したものの現在まで継承されてきている伝統芸能で、県の重要無形文化財に指定されているそうです。

 保存会の方たちが人形の遣い方等について説明(1体の人形を3人で操るそうです)して下さった後、『傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段』を鑑賞。太夫(語り手)は女性です。私は徳島の出身ですが、実は文楽を鑑賞するのは初めてでした(もらい泣きしました)。
 終了後は、人形とともに記念写真を撮らせて下さるというサービスも。

パワースポットとして有名な弊立神宮に到着した頃には、雨は本降りとなってしまいました。
 足もとに気をつけつつ、急な長い石段を登ってご本殿を参拝。雨に煙る巨木・五百枝杉(いおえすぎ)は神々しい姿です。

馬見原(まみはら)は古くから栄えた宿場町で、寺崎さんの地元だそうです。
 風情ある街並み。五ケ瀬川にかかる馬見原橋からは、足下の清流が望めるようになっています。

宿泊地のごかせ温泉・木地屋に到着したのは17時過ぎ。予定よりだいぶ遅くなったと思ったら、どうやら事前に送られていたスケジュール表が違っていたようです。
 入浴と夕食。予定していた星空鑑賞会は生憎の天候で中止になりましたが、代わりに専門家の方による講演があったようです。

 麦焼酎「木挽」をたらふく頂いた私は、本番の明日(植樹)の天候回復を祈りつつ早々にベッドの中へ。ところが、どこからか舞い込んできた蛾の羽音で何度も目が覚めてしまいました(2日目に続く)。
 【主催者による公式レポート(1日目)はこちら。】

(参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
 https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」(月2回、登録無料)
 https://www.mag2.com/m/0001579997