【ポイント】
生産・流通システムを資本主義経済の中にマッチングさせ、地域の農家と農業を守る画期的な取組みが行われています。
資本主義経済の進展に伴って第二、三次産業のウェイトが高まる中、第一次産業(農林水産業)の維持・発展のためには、加工業やサービス業との連携が不可欠となっています。
このようななか、地域に根差した生産・流通システムを、先端技術も活用しつつ資本主義経済の中に親和的にマッチングさせようとする画期的な取組みが、埼玉・所沢で行われています。
取組みの主体である(株)Corot代表の峯岸祐高さんは1981年生まれ。
27歳の時、5反の畑とともに古民家を親族から引き継ぎいだ当初は、自ら就農しようと先進農家の下で研修されたそうですが、後に民宿と体験農園に方向転換。
これを契機に、食や農に関わる幅広い事業に積極的に取り組んで来られています。
流通関係では、約200軒の生産者と契約して集荷した野菜等をレストランなど200軒に販売。レストランも開業し、契約農家の食材等を提供するとともに加工の拠点としても活用されているそうです。
さらにイベントやマルシェ、メディアサイトの運営等のコーディネート事業にも取り組んでおられ、例えば西武鉄道の駅構内での無人販売の取組み (EAT LOCAL マルシェ)は、近く本実施が予定されています。
峯岸さんは
「このままでは高齢化の進行や耕作放棄地の増加などで、地元の野菜がなくなりかねない。地元農業は災害時等のライフラインでもある。新規就農者の支援を含めて、これ以上農家が減らないように、できることは何でもやっていきたい」と力強く語っておられます。
参考
Corot ホームページ
https://www.corot.bz/
(拙ブログより)株式会社 Corot の挑戦(埼玉・所沢市)
https://food-mileage.jp/2024/02/16/blog-489/
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.286、2024年2月24日(土)[和暦 睦月十五日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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