車座座談会とは、全国の一次産業の現場を歩かれている高橋博之さん((株)雨風太陽)を囲み、参加者が車座(つまり全員が主役)になって、現代社会の様々な課題やビジョンについて語り合う会です。組織的に開催されているものではなく、高橋さんの理念に賛同するボランティアの方たちによる自主的な取組みで、これまで全国で1300回近く開催されています。
『食べる通信』や『ポケマル』で、食の分野で生産者と消費者をつなぐ活動に尽力されてきた高橋さんの話は、消費者にとって、遠くなってしまった一次産業の現場をいかに身近に感じることができるかが柱の一つとなっています。
先日(9月7日(木))には、東京・京橋で、約20名の参加者が集い、第1280回目の車座座談会が開催されました。
テーマの一つはALPS処理水の放出。これに関連して高橋さんは、「日本人の一番良くない点はNIMBY(Not in my backyard)。福島原発で作られた電気を使ってきた東京の消費者こそ、福島の魚を食べないということではあまりに無責任ではないか。全員が当事者になる必要がある。今こそ観客席からグラウンドに降りてくるべき」等と、強く訴えられました。
複数の参加者からは「世の中には多くの問題があって、とてもその全てを当事者となって抱えきれない」との意見が出されました。これに対して、「一足飛びに当事者まで行かなくても、日々、生産者とつながる活動をしていくことで少しずつ近づいていけるのではないか」との発言もありました。
多くの方が、それぞれのやり方で「産地、生産者」に近づいていく取組みをされています。
参考
株式会社 天風太陽
https://ame-kaze-taiyo.jp/
当日の車座座談会の模様(拙ブログ)
https://food-mileage.jp/2023/09/09/blog-458/
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.275、2023年9月15日(金)[和暦 葉月朔日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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