大賀の前に、2022年5月25日(水)は山梨の某所へ。
東京・十条のパレスティナ料理店・ビサンのオーナー・S氏の別荘に、仲間とともに招待して頂いたのです(その経緯等は写真家・高橋美香さんがツイッターに投稿されています)。
明るい緑のなかでの、S氏の笑顔と心づくしのおもてなし。楽しくて美味しい時間を過ごさせて頂きました。有難うございました。
30日(日)には、エルサレム旧市街でユダヤ人極右勢力らがデモ行進し、治安部隊との衝突で多数のパレスチナ人が負傷したとのニュース。
世界の耳目はウクライナに集中していますが、世界には他にも深刻な問題を抱えた地域はたくさんあります。
さて、5月29日(土)は、久しぶりに新潟・上越市大賀へ。2019年の11月以来です。
いつものように朝7時、たかった馬場でT氏の車に乗せてもらいました。今回はT氏のイケメン長男氏も同行です。
前日の豪雨から打って変わって快晴。
関越道はほとんど渋滞もなく、上里SAと谷川岳SAで休憩しつつ、湯沢で降りて松之山温泉へ。熱めの心地よいお湯は日本三大薬湯の一つとのこと。
青空市場で昼食用の舞茸おむすびを買って、大賀に到着したのは13時頃。
集落の集会所(庵寺)の前の田んぼも水が張られて、美しい景色です。
昼食を済ませて着替え、いつも体験させて頂いている田んぼに降りていきます。
天水(山からの湧水)に依存した棚田で、最初に来た数年前に比べると、周囲には作付けされていない田んぼが増えています。
東京からの参加者は7名と、コロナの関係もあって比較的少人数。
今回もNさんご夫妻にお世話になりました。
苗を手に田んぼに入ります。久しぶりのヌルヌル感、足を取られて思うように進めません。もっとも、さほど広くない1枚の田んぼの半分以上は田植えは終わっており、残された部分の手植えは1時間ほどで終了。
気温は高かったのですが、涼しい風が渡り快適です。
ふり返ってみると、私が植えたところは曲がりに曲がっています。
水をたたえた棚田が夏の青空を映しています。言葉を忘れるほどの美しさです。
田んぼへの行き帰りの山道には、多くのウスバシロチョウが頼りなく飛び交っていました。おっと、チョウに目を奪われていると、地面には5cmほどある茶色い毛虫(ヒトリガ?)。なかなか速足です。
ツルマンネングサ(?)などの野草が目を楽しませてくれます。
集会所に戻って(ほとんど体を動かしていませんが)休憩。朴の葉に包んだおこわ、煮物などの料理を準備して下さっていました。
うーん、お昼のおむすびを食べなければよかった。
時間に余裕ができたので、Nさん宅の裏山で筍を掘らせてもらいました。
自分たちではなかなか見つけられませんが、Nさんは「ここにあるよ、あそこにも」と次々と教えてくれます。
鍬とスコップで掘った筍は、皮をむいてすぐに沸騰した鍋の中へ。あく抜きが終わると冷水に浸し、翌日、受け取らせて頂きました。
18時前に宿泊場所(スカイトピア遊ランド)へ。
大浴場からは、ちょうど日本海に沈む夕日を眺めることができました。ちょっと淋しい東京組だけの食事。
地元の方と懇談できなかったのは残念でしたが、移住して杜氏修行をされているTさん(後述)が手がけられた純米吟醸「灯」を頂きました(美味!)。
翌日も快晴、さらに気温は上昇。
9年前に移住されたTさんご夫妻の田んぼ(田植え作業中)を見学させて頂きました。ご主人は杜氏修行中、奥様はパタンナーをされつつ自ら起業もされています(オンラインの「第8回 食と農の市民談話会」で話題提供して下さいました)。
田植え作業中の手を休ませてしまい、少しお話を伺うことができました。
集落で暮らすということは、当然ながら楽しいことばかりではなく、色々とご苦労もあるようです。オンラインでは伺えなかった話です。
ちなみにこの10アール余の田んぼで獲れるお米は400kg弱。口コミ等で直接販売されているそうですが、売り上げは20万円ほどにしかならないとのこと。
近くには、土地付きの古民家も売りに出されているそうです(価格は耳を疑うほどの安さ!)。意欲ある移住者を待っておられる様子でした。
その後は、Tさんも働いておられるよしかわ杜氏の郷へ。展示・販売施設を兼ねた酒蔵で、農産物直売所等も併設されています。
酒粕のジェラード。「灯」などを求めさせて頂きました。
大地の芸術祭の会場の一つでもある清津峡へ。美しい緑の中の渓流。見事な柱状節理。
トンネルをくぐって行った先に、何か所かの展望所が設けられており、多くの観光客で賑わっていました(入り口で検温し、検温済みの腕輪を巻いて入場するシステムです)。
駐車場に近い食堂でお蕎麦の定食(美味!)を頂き、帰途に。
第89回 東京優駿(日本ダービー)は武豊・ドウデュースが快勝。初めて馬券を買ったT氏も大勝利。
渋滞もあって、たかった馬場に到着したのは19時頃。Tさんと息子さん、お世話になり有難うございました。
手のひらが何となく痒かったのですが、少し腫れてきました。いつ、何に噛まれた(刺された)のかな。
翌日、頂いてきた筍を煮物と筍ご飯で頂きました。大賀の風を感じました。ご馳走様でした。
大賀の皆さま、また伺わせて頂きます。