日本生活協同組合連合会(生協連)は、本年8月、「節約・値上げについてのアンケート」調査結果を公表しました。
長引く新型コロナウィルス流行や値上げが続くなか、「節約」の実態等について組合員を対象にWEBアンケートを行ったものです(有効回答数 4,689)。
リンク先のグラフは、この調査結果から作成したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/09/250_setuyaku.pdf
これによると、ここ3か月で95%の者が何らかの節約をしており(「節約はしていない」者は5.2%)、節約した費目の第一位は「ふだんの食事」の56.5%となっています。これは前年と比べて34.5ポイントも増加しています。一方、同じ食費の関係でも外食を節約した者は、前年の64.2%から52.2%へと減少しています(行動制限の緩和が背景にあると思われます)。
また、「衣類・靴等」は40.4%、「水道光熱」は34.9%と、それぞれ23.7ポイント、9.9ポイント増加している一方で、「娯楽」(テレビ、ゲーム等)を節約した者は24.4%と、逆に前年に比べ8.4ポイント減少しています。
これら節約行動については年齢による差も大きく、「ふだんの食事」を節約した者は若い層ほど多く、「衣類・靴等」については逆に高齢層ほど多くなっています。
また、本調査では「食品について多少高くても買う理由」についても聞いています。
71.7%と最も多いのは「おいしい」で、次いで「国産品」(61.5%)、「無添加・添加物が少ない」(46.4%)となっており、特に30代では「時短できる」が50.8%と、簡便化志向も高くなっています。
一方、いわゆるエシカル消費に関連する「環境に配慮している」「社会貢献できる」はそれぞれ15.0%、7.6%と低い水準に留まっています。
(データの出典)
日本生活協同組合連合会「節約・値上げについてのアンケート」(2022.8)
https://jccu.coop/info/newsrelease/2022/20220824_01.html
出典:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.250、2022年9月10日(土) [和暦 葉月十五日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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