【豆知識】農福連携の効果

近年、農業分野と福祉分野が連携して障がい者等の農業分野への就労等を促進する「農福連携」の取組みが拡がっています(詳しくは次の「オーシャン・カレント欄」参照)。
 農福連携は、農業者及び障がい者の双方に、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
 リンク先の図203は(一社)日本基金が実施したアンケート調査結果の一部です。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/10/203_nofuku.pdf

 障がい者を雇用または福祉事業所等に農作業を委託している農家等(回答数 126)に対するアンケート調査結果によると、83%の農業者が障がい者を受け入れることにより収益面での効果があったとしており、具体的には、農作業の労働力確保によって営業等の時間が増えた、作業の見直しにより効率が向上した等の効果があったとしています。

 一方、農福連携に取り組んでいる福祉事業者(回答数777)に対するアンケート調査結果によると、89%が農福連携の「効果があった」と回答しており、具体的には、体力がついた、表情が明るくなった等の効果があったとしています。

 同時に、本アンケートでは、障がい者に通年で働いてもらうための工夫、障がい者とのコミュニケーション等の課題も明らかになっています。

[資料]
 一般社団法人 日本基金「平成30年度 農福連携の効果と課題に関する調査結果」
 https://www.nipponkikin.com/survey-research.html

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 No.203、2020年10月17日(土)[和暦 長月朔日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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