【豆知識】農業体験学習の教育的効果

体験活動が食べものや農業に対する意識の変化につながることについては、様々な研究成果があります。
 リンク先の図218は、農業体験学習の教育的効果について、全国の公立小学校を対象としたアンケート調査結果を示したものです。回答者は農業体験学習を担当した経験のある教員で、有効回答数は210です。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/05/218_taiken.pdf

これによると、農業体験学習が有する教育的効果として、「作物を収穫する喜びや充実感を味わう」について「そう思う」「ややそう思う」との回答割合は95%、「自然や生き物を大切にする気持ちが育つ」については同90%、「食べ物を大切にする気持ちが育つ」は同82%となっています。
 また、食べ物(同78%)、農業(同68%)、地域(同51%)についての「知識・理解が深まる」効果も高いものとなっています。
 また、同調査では、学校内で完結するのではなく、農家の協力を得たり、農村地域へ出かけたりすることが効果的であることも明らかとされています。
 このように、自ら体験することには様々な教育的効果があるのです。

[資料]
 山田伊澄『農業体験学習の実証分析』(2016.3、農林統計協会)
 http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=05_54104077/

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 No.218、2021年5月26日(水)[和暦 卯月十五日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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