【オーシャン・カレント No.218】小谷あゆみさん(ベジアナ、農ジャーナリスト)

(写真は小谷あゆみさんのフェイスブックページより)

小谷あゆみさんは、野菜をつくるフリーアナウンサー(ベジアナ)、農ジャーナリスト。
 兵庫・尼崎市生まれ、高知県黒潮町出身。石川県のテレビ局のアナウンサーとして活躍された後フリーに。NHK「ハートネットTV〜介護百人一首」の司会を毒蝮三太夫氏と務められるなど、多くのテレビ・ラジオ番組に出演されています。
 また、ご自身も世田谷区の体験農園で野菜をつくりながら、全国各地の農山村を取材し、農業専門紙の連載やご自身の動画などを通じて積極的に情報発信されています。農林水産省の審議会委員等も務められています。

小谷さんが提唱されているのは「1億農ライフ」。
 国民全員が何らかのかたちで「農」に関わること(日本中のみんなが暮らしに農を取り入れ「自分ごと」にすること」)で、作物を育てる苦労や喜びを知れば、食べものを見る目も変わり、食品ロスは減り、農への理解も深まると訴えます。そればかりか、都市住民自身が命を育む「つくる側」になることで、自己肯定感が高まるといいます。誰かに与えて喜ばれる側と人に与えてもらう側、どちらが心がハッピーか。都市の生きづらさの解決策としての「農ライフ論」です。

 コロナ禍で農山村を訪ねる機会は限られている一方で、ベランダ菜園や市民農園など、自ら農作物を作る動きが広まりつつあります(この世界的な傾向を小谷さんは「ニュー農マル」と呼びます)。都市農業とは「どこでもドア(地域農業や農村の玄関口)」とのこと。
 小谷さんの明るくて元気で楽しい情報発信は、人々のライフスタイルを変えつつあります。

 なお、小谷さんには市民研主催「食農市民談話会」の第1回目(6月8日(火))に話題提供を頂く予定です。

(参考)
 ブログ「ベジアナあゆ☆の野菜畑チャンネル」
 http://ayumimaru1155.ameblo.jp/

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 No.218、2021年5月26日(水)[和暦 卯月十五日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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