【ブログ】銀座農業コミュニティ塾 第4回勉強会

2018年7月3日(火)の未明、サッカーW杯の日本代表はベルギーに惜敗。

その日の朝は少し霞がかっていたものの、サムライブルーの空が広がっていました。
 青空も日本代表のチャレンジも、尽きるところはありません。

さて、7月5日(木)は雨。
 梅雨は明けたはずなのに、西日本では大雨の被害が拡がりつつあるとのニュース。

この日の終業後は銀座農業コミュニティ塾の第4回勉強会に参加。会場はいつもの中央区立環境情報センター(東京・京橋)です。

事務局長の黒田浩介さん(青山でCSAに取り組んでおられます。)の進行により開会、8名の参加者から近況報告。
 市民農園等をされている方も多く、今年はどこも豊作のようです。

前半は、蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)による「キューバレポート~貧しいけれど豊かな国」と題する講義。

地元の自治会や、事務局長をされている川崎平右衛門(江戸時代の農政家)研究会での活動等の近況報告に続き、現地調査された結果も踏まえて話をされました。(文責・中田)

「昨年2~3月にキューバを訪問。8泊という短い滞在だったが住んでみたい国だと思った」

「キューバは都市における有機農業というイメージがあるが、ソ連圏の崩壊に伴う経済危機により食料不足となり、農薬や化学肥料の輸入がほとんど途絶えるなか、結果として都市部の空き地でも有機農業が盛んに行われたもの。
 その後の経済回復に伴って都市部の農地は転用され、農業も多くは慣行栽培に戻っている」

「未曾有の食料危機の中で都市住民自らが自給に努め、食料を確保してきたという事実は貴重」

「現在のキューバ農業は、国営農場など大規模経営が減少傾向にある一方、個人の小規模経営が増加 している。新規就農者も増加しており、小農による都市近郊農業を重視した農業再編が進みつつある」

その他に「雑感」として、大国への従属を強いられてきたキューバの歴史、ホセ・マルティ(19世紀のキューバの革命家)の「人間は自由な存在である」とする思想、食料の配給制、治安の良さと教育水準の高さ、二重通貨制、針の無いミツバチ等についても紹介して下さいました。

後半は、一政(いちまさ)伸子さんからのご報告。

一政さんが理事長をされているフォーラム・アソシエは生活クラブ・神奈川から生まれたNPO法人。
 「子どもを真ん中に置いた人のつながりが多様にある社会」等の実現に向け、家族食堂、子どものまちづくり体験、赤ちゃん連れのパパママ応援プロジェクト、市民活動のサポート等に取り組んでおられるそうです。

その事業(農あるくらし塾)の一環として、現在、「生活クラブ・みんなの農園」の入園者を募集しているとのこと。

生活クラブが農園主となり、組合員が入園料を払って農作業に参加するというもので、 生活クラブ神奈川、JA横浜、フォーラム・アソシエが連携して運営(募集や農作業のサポート等)していくそうです。

2つの協同組合(生協とJA)が連携し、消費者と生産者双方を巻き込みつつ都市農業の発展・推進を目指すというユニークな取組みの、今後の発展に注目したいと思います。

終了後は、いつもの地下の餃子屋さんで懇親会。
 農業や音楽の話題で22時近くまで盛り上がりました。

なお、次回は9月11日(火)に開催予定。どなたでも参加できます(参加費無料)。
 追ってフェイスブックページで告知される予定ですので、申込み方法等はそちらをご覧下さい。