【ブログ】小川町オーガニックフェス 2018

2018年9月8日(土)は埼玉・小川町へ。
 この日は Ogawa Organic Fes(小川町オーガニックフェス)2018 の開催日です。

“有機の里”とも呼ばれる小川町は有機農業が盛んな地で、多くの新規就農者も頑張っておられます。事業者等とも連携して循環型の地域づくりに取り組んでいます。
 その地で市民が主体となって開催されるフェスも、2014年以来5回目となりました。

9時20分頃に東武東上線・小川町に到着。ぱらぱらと小雨が落ちています。

家族連れなど多くの人達が続々とシャトルバス乗り場に向かっています。青いTシャツのボランティアの方たちが道案内や受付。ほとんど待ち時間はなくバスは出発。

車内で「ライフスタイル・シフト宣言」のアンケートを記入しました。

10分ほどで埼玉県立小川げんきプラザの駐車場に到着。雨は上がっています。さらに5分ほど緑の中の坂道を登ったところが会場です。

オープニングのライブの音が聞こえています。
 本部で頂いたパンフレットのマップを見ながら、会場を散策。

まずは「楽しむ」Bエリアへ。
 開会間もない時刻ですが、すでに多くの人たちで賑わっています。特に積み木のコーナーは、今年も子どもたちに大人気。

有機野菜や食品、雑貨などのブース。毎月、野菜を届けてくださっているUS.Peaceや生産者の方たちの姿もあります。

SVO(廃食油(植物油))トラクターの展示、荒川流域のジオラマづくり、和紙や竹細工のワークショップなども。

セミナー会場を確認。少し奥まったところにあります。

ステージのある「盛り上がる」Aエリアへ。
 音楽ステージではライブが行われています。林の間の地面にシートを敷いて座っている方たちも。

トークステージでは、小川町の有機農業のリーダー・金子美登さん(霜里農場)達により、オーガニックと小川町の魅力が発信されています。

地ビールやうどんで腹ごしらえ。地元産の有機大豆で作られた豆腐(豆乳がけ)も。
 緑のなかで頂く素材にもこだわった食べ物は、本当に美味です。

やがて、オーガニック・セミナーがスタートする11時に。
 ボランティアの方の「呼び込み」もあり、10数名の方が集まって来られました。
 1コマ目は種と自家採種の話。関心のある人が多いテーマです。

そして12時、私の担当する時間に。
 果たして人が来てくれるかとやきもきしましたが、10名ほどの方が来て下さって一安心。会場で久しぶりに再会した方など顔なじみの方も数名。

スライドを用いて40分ほど「オーガニックとフード・マイレージ(地産池消)」と題して話題提供させて頂きました(配布資料はこちら。4つ折りにしてお配りしました)。

フード・マイレージを考える背景としての食生活の大きな変化とその悪影響(栄養バランスの崩れ、食料の海外依存率の上昇、食品ロスの増大など)、輸入食料のフード・マイレージの国際比較など。
 そして、小川町産の大豆を素材に地産地消の効果測定のケーススタディ(トーフ・マイレージ)等を説明させて頂きました。

神奈川で麦を作られている方、生協関係の方などから熱心な質問も頂きました。会場を出てからもしばらく立ち話。来て下さった皆さま、有難うございました。

大役(?)も無事に終了、解放感に包まれつつ、後はフェスを楽しむだけです。

Cは「美味しい」エリア。日本酒やワイン、焼きビビンバやピザ、おやき等のブースを巡ります。いずれもオーガニックや地産地消にこだわったものばかり。

ライブの最後のプログラムは、MINMIさんの透明な歌声とトーク。

フィナーレには参加者全員でとともに、MINMIさん作詞・作曲のテーマソング「Mother Earth」の一節を合唱。
 「ラララララ~」と、森、里、山、海を讃え、感謝する歌声が会場に満ちて、フェスは最高潮のうちに幕を閉じました。

ところが、終了したとたんに雷鳴が轟き、やがて強い雨が落ちてきました。
 もともとこの日は朝から天気予報は良くなく(それでもフェスの間は雨は落ちてきませんでした)、昨年よりも人出は少なかったようです。食事やライブをゆっくり楽しめたという声も多数ありました。

ボランティアの皆さんと一緒に後片付けを手伝い、豪雨の中、車でげんきプラザの本棟へ。
 ここには宿泊施設やプラネタリウムもあります。

食堂で開催されたボランティアや出展者の方たちの「後夜祭」に参加させて頂きました。
 実行委員の皆さんからの挨拶と大きな拍手。地元産大豆を使った醤油などが当たる抽選会も。

ここでもカレーやビール、日本酒を頂きました(いよいよ食べ過ぎ呑み過ぎ)。
 前夜に続いて宿泊される方も多いようですが、小川町駅まで送って頂き帰宅の途に。

お蔭様で楽しい一日を過ごすことができました。
 実行委員会の皆さま、協賛企業等の方々、そしてボランティアの皆さま、お世話になり有難うございました。

有機農業とは、単に農薬や化学肥料を使わない農法を指すのではなく、リアルな人と人との有機的なつながりを紡ぎ出すものです。
 この日のフェスで、そのことを改めて実感しました。