【ブログ】いまここファームの小豆収穫祭

2018年11月30日(金)の終業後は、東京・神田の全国うまいもの交流サロン・なみへいへ。

18時から開催されていた「いまここファームの小豆収穫祭~名子のマメな日2」というイベントに途中から参加しました。

主催者は、江守敦史さんと八幡名子さんのお2人。

江守さんは日本食べる通信(読み物と食べ物がセットになった定期購読紙)リーグの専務理事。猟師の免許もお持ちで、自宅近くの休耕地を開墾した「いまここファーム」で野菜や豆を作っておられるという方。

名子さんの本業は映像制作。2018年度巻寿司大使として巻寿司教室を開催されるなど、生産者の方たちが大切に育てた生産物を、いかに美味しく楽しく食べるかという活動に積極的に取り組んでおられる方です。

この日のイベントは、10月末に開催された「名子のマメな日~食べて飲んで豆まみれ」に続き、豆にスポットを当てたイベントの第2弾とのこと。
 この日の主役は、いまここファームで収穫された小豆です。

会場に入ってすぐのテーブルには、この日の料理が並べられていました。手書きのメニューが添えられています。料理も飲みものも、1品500円とのこと。
 小豆と大豆の販売もあります。

名子さんが腕によりをかけた料理の数々。何日も前から下ごしらえしたものもあるそうです。
 カウンター席に座ってメニューを見ながら、さて、何を頂こうかな。

いとこ煮(下の写真の左下)は、小豆とカボチャを合わせた煮もの。フェネグリーク(スパイス)入り。
 カボチャは福島・飯舘村で30年以上かけて育てられた貴重な品種「いいたて雪っ娘」。原発事故により全村が避難を強いられた間も種は大切に守り続けられてきました(昨年3月、飯舘村のほとんどの地域で避難指示は解除されています)。

イノシシの小豆漬け(左上)は、猟師・江守さんが仕留めたイノシシを3日間煮込み、ホロッホロッとなったところで、豆鼓(トウチ)と合わせた小豆で漬けたもの。

サラダうどん(中)は、秋山農園の地粉うどんにいまここファームの小豆を和えた「コラボメニュー」。
 いまここファームの小豆は、1年前に群馬・藤岡市の秋山農園から入手したものだそうです。

小豆ご飯の巻き物(右)は、小豆の煮汁でご飯を炊き、たっぷりのわさび菜を巻き込んでいます。
 わさび菜は、先日訪問した山梨・北杜市で新規就農された方が生産されたもの。ここにも「顔の見える」食材が使われています。

小豆と里芋の春巻きには、黒小豆の自家製味噌が入っています。
 いまここファームの茹で落花生も。

この日のメニューにはデザートもありました。
 小豆のパウンドケーキは「めっっったにスイーツなんぞ作らない」名子さんが作った貴重なスイーツです(本人談)。

「エモリショウズ」と「エリモショウズ」のシナモンシュガー。
 エリモショウズは日本を代表する小豆の品種。これと江守さんが作った「エモリショウズ」を仲良くミックスしてみたそうです。同じ小豆でも、豆の色や味の違いが楽しめます。

この日の参加者は、「食べる通信」や「ポケマル」の取組みに賛同し、実際に現地を訪ねる等の活動をされている方も多かったようです。
 生産者の方のところに「支援」(お手伝い)に定期的に通っておられる方もおられ、その時の話などで盛り上がりました。

現在の食や農業をめぐる問題の多くは、「食と農の間の距離」が離れてしまったことに起因しています。

首都圏の消費者のなかにも、主体的に生産者の方達との間の「顔の見える関係づくり」に取り組んでいる多くの方がおられることを知ることもできました。心温まるイベントでした。

江守さん、名子さん、ご馳走様でした!