今夜は飲み会があって最寄りの駅まで帰ってきたのは22時過ぎ、どうも飲むと食べ足りない気がすることが多いのですが、ちょうど目の前に牛丼チェーンM屋。ここのカレーは以前からファンで、気がつくとふらふらと引き込まれていました。
遅い時間でしたがサラリーマンや学生風など多くの人で賑わっています。自動販売機でチケットを買って席に着くと、すぐに40~50歳代とお見受けするオバチャンが水を持ってきてくれました。名札には「キムラ」とカタカナなのもファストフード風。従業員は若い学生アルバイト風のオニイチャンとの2人だけで、調理や応接などてきぱきとこなしています。「お持ち帰り」を待っている人もいます。遅い時間になかなかの重労働です。
ファストフードについては、食育の観点から色々と批判されることもありますが、お陰で私たちは夜中でも暖かい食事を安い値段で取ることができるのです。やはり私たちの社会は恵まれ、豊かなのです。
酔っ払った頭でこんなことを考えている内に食事も終わり、席を立とうとしてちょっと緊張しました。キムラさんは忙しく立ち回っていて、ひとこと声をかけるタイミングがなかなかありません。目の前を通られる際をねらって遠慮がちに「ごちそうさま」と言うと、ちゃんと「有難うございました」と返ってきました。この応対もマニュアル通りなのかも知れませんが、ほっとしました。
最終のバスに飛び乗って、もう一度、心の中で言いました。「キムラさん、ごちそうさま。ありがとう」。