吉田俊道さんという素晴らしい方がいらっしゃいます。
長崎県佐世保市を拠点とするNPO「大地といのちの会」の代表として、自らも農業を営みつつ、最高のエコ+食育のツールである「生ごみリサイクル元気野菜&元気人間づくり」の普及活動を、幼稚園や小学校を中心に全国で展開されている方です。九州農政局在勤中に、大変お世話になった方です。(右は近著。さらに、近くブックレットを刊行予定とのことです)。
吉田さんが素晴らしいのは、単なるノウハウ論に留まらず、科学的な分析結果に基づく微量栄養素と子どもの健康の問題、さらには文明論にまで及んでいること。さらには、その理論を証明するため自ら実践されていることです。
先月の10日(火)、その吉田さんが上京され、東急池上線・洗足池のタカコ・ナカムラWhole Food協会で講演会を開催されました。ほぼ1年ぶりにお聴きした吉田さんの講演は、ますますエネルギッシュ、パワーアップされていました。
連休中には、片道14時間の45人乗りバスで、2泊5日で参加された被災地支援に行かれていたそうです。もの凄い行動力です。その模様は、NPOの掲示板に吉田さん自らが投稿されています。
ちなみにこの日の講演会は、ホールフードスクール特製のお弁当付き。
講演会が終了したのは21時前、翌日も翌々日も、その次の日も講演が入っているタイトなスケジュールの中、無理を言って銀座まで来て頂き、さいはらプロジェクトのメンバーと懇親会に参加して頂きました。さいはらプロジェクトは本ブログでも何度か紹介していますが、若い人たちにも、吉田さんの姿は刺激的に映ったようです。
14日(土)は、さいたま市(浦和)で開催されたNPO「生活文化・地域協同研究会(協同研)」の総会と記念講演会に参加しました。協同研は設立されてちょうど20周年、「いのち」と「くらし」をキーワードに協同の力で生活向上を目指すネットワークで、福祉や平和の身近な問題に取り組んでおられます。
活動の柱の一つが「野の文化学習会」。
秩父・横瀬町の八木原章雄さんをリーダーとする生産者の方々の協力の下、親子連れ等が、1年間を通じた農作業や夏合宿を通じて、健康や食べもの、農業のことを学習するというプログラムです。
食育が現在ほど注目されていなかった20年前から継続されている活動は、必ずしも派手さはありませんが、多くの関係者の皆さん(東京農工大の学生さん達も協力してくれています。)の地道な努力のたまものです。
今年も、29日(日)の田植えからスタートです。なお、近年は、さいたま市近郊の見沼を舞台にした学習会も始まっています。
橋本さんからは協同組合をベースとした「相互自助」の重要性等について、大串先生からは、「共倒れ」をしないための社会問題と教育について、今回の大震災も踏まえて興味深いお話を伺えました。参加者との間での意見交換も、活発に行われました。
17時に終了、急いで浦和駅から新宿へ。
区役所の地下食堂で月1回のペースで開催されている地域活性化意見交換会。宮崎陽世さん(株式会社ヒューマンサイエンスプロー代表取締役)からの地域活性化と人財開発と題した講演、木村俊昭さんの北海道の現状と課題に関する講演は、遅刻したため拝聴できませんでしたが、全国から地域活性化に取り組んでおられる民間、行政の多くの方々が参加された意見交換会は、いつもながらの熱気に包まれていました。
農水省を退職されて北海道に戻られ活動されている木村さんとは、久しぶりの再会でしたが、変わらず前向きでエネルギッシュです。
最後は、いつも会場の便宜を計って下さる新宿区議の根本二郎さんとともに乾杯の音頭をとられ、(1次会は)閉会となりました。
15日(日)の夜は、新宿歌舞伎町の LOFT PLUS ONE で開催されたトークイベント「続・福島後のエネルギー政策」。
19時から22時30分過ぎまで、若い人たちを中止にぎっしりの会場はすごい熱気でした。佐藤さんの「民主主義の熟度を計るのが原子力」との言葉が、重たく胸に残りました。
さて、3.11を経て、多くの方々が、それぞれのお立場で活動をリスタートされています。私たち一人ひとりが、これからの日本のエネルギーや、未来について、しっかりと考え、選択していかなければなりません。もちろん、食も重要な課題の一つです。
しかし、折しも昨日(5/16)付けの各紙に掲載された世論調査結果によると、3~4割の国民は原発推進又は現状維持派とのこと。これには、ざらざらとした居心地の悪さを感じざるを得ません。
Seeds of Hope~希望の種~プロジェクト」の美女撫子も、いくつか芽を出しています。
ちなみに日曜の牝馬マイルG1は、昨年の年度代表馬と3冠馬の見応えある一騎討ち。しかし人気順の入線では私の馬券はドモララズ。