そのような暖かい気持ちを抱いて熊本へ。
ところで熊本は、2005年から3年間を過ごした思い出の地。仕事と私生活を通じて、多くの方たちとご縁を頂きました。
自閉症関係の講演会や歯の衛生週間のイベントで多くの方で賑わう中、2階「中会議室」での特別講座には、熱心な方々約30名の方が集まって下さいました。
まず、中九州短期大学の学生さんから「行動範囲と食の関連性~八代市の軽度要介護高齢者に注目して~」と題して、介護の視点からの事例報告。
世界でも例を見ない高齢化が進んでいる日本にとって、今後、高齢者等が生鮮食品を入手しにくくなる「フードデザート(食の砂漠)」の問題が顕在化してくることが予想されていますが、実態調査の実績や一般の認知度は、必ずしも十分ではありません。
それでも、東久留米市の大山さんに送って頂いた東京長カブを披露しながらの江戸東京野菜の説明は、大都会である東京においても伝統野菜の取組が拡がりつつあることについて、よく理解して頂けたものと思います。なお、東京長カブは、参加者の皆さんに分けて持ち帰って頂きました。
伝統野菜の復活・普及は、地産地消の典型的な取組であるだけでなく、地域の歴史や風土、食文化とも密接に結びついたものです。
全国各地で拡がりつつある取組は、行政やJAが中心となっているケースが多いのですが、熊本では、北さん達の市民グループが、生産者や行政、農業高校等と連携して進められていることに、大きな可能性を感じました。さらなる活動の拡がりを期待したいと思います。
実は、九州在勤中にお世話になった当時の職場の同僚の皆さんが、休日にもかかわらず(事前準備も含め)、色々と手伝って頂き、懇親会の会場も探して下さいました。有難いことです。
懐かしくて暖かい空気に包まれつつ、美味しい食事と米焼酎を頂きました。
日比谷公園は遠足シーズンです。子どもたちが外で遊んでいるという、当たり前の光景が、何とも眩しく感じられました。
日本の輸入食料のフード・マイレージの2010年の値、つぐまたかこさんに監修頂いた加賀野菜等を使った和食献立についてフード・マイレージを試算した結果と、大地を守る会、パルシステム、生活クラブ、グリーンコープ、ビオマーケットさんによる「フードマイレージ・プロジェクト」を紹介しています。
ご関心のある方はご覧下さい。
http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h22/pdf/z_topics_3.pdf
もう一つ、以前に本ブログでも紹介させて頂いた長崎の吉田俊道さんが、渾身の新著「お野菜さんありがとう!~子どもと一緒に元気野菜作り」を出版されました。
「「この地球で食べて生きる!」意味を深く考えてくれている様子を想像したら、
みんなが、心優しくなっていくようで、わくわくしてきますよね。
この想像! みなさまの協力で、現実化させたいです!!」(吉田さん)
1冊(何と)200円、注文は「大地といのちの会」TEL/FAX 0956-25-2600まで。