夏の北陸 ①一次産業を想う。

8月3日(金)から金沢・富山を訪ねてきました。
夏休みが取れたので09:18大宮発のMaxとき311号に乗車、越後湯沢で20分ほど待ち合わせて10:48発はくたか6号に乗り換え。夏休みのせいか車内は混んでいます。自由席の通路には立っている人も多数。
直江津を過ぎると右側の車窓には日本海。夏の強い日射しの下の海の色は「悲しみ本線」のイメージとはほど遠く、まるで南の島のよう。
越後湯沢駅で買った限定の駅弁「林道かまめし」を広げました。紐を引っ張ると温まるという優れものです。
海や山並み、田畑を眺めながらの駅弁は、列車の旅の醍醐味です。しかし、もし国内の農林水産業が衰退し、弁当に使われる米や野菜が全て輸入品になってしまったら、農村の風景も大きく様変わりすることでしょう。
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定刻に少々遅れて13:30に金沢着。各駅停車に乗り換えて2駅戻り、森本駅で下車。
明日からのイベントでお世話になる金沢エコネットの中村早苗さんが出迎えて下さいました。
この方、エコネットの中心メンバー等として地域で活動しつつ、自らも20年度「省エネコンクール」で経済産業大臣賞(家庭部門)を受賞されるなど、なかなか立派な方です。
その方にご案内いただいたのが、「ぶどうの木」の本店。
現在の代表の方は、大学を卒業して実家に戻り就農された後、カフェ、レストラン、洋菓子工房、結婚式場など経営を積極的に多角化し、現在は金沢市の北郊に「自然と人が交わる美味しい場所」を実現されています。
まさに「六次産業化」の先進事例です。支店は金沢市中心部にも多く、東京にも進出されているそうです。
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しかし「ぶどうの木」の原点は「1950年、ぶどう農家から嫁いできた母が父と一緒に植えた1本のぶどうの木」とのこと。今も50種類以上の品種を生産しており、今年は創業30年を迎えられるのを機に野菜作りにも進出されるそうです(30周年のパンフレットより)。
六次産業化」とは、一次産業(農林漁業)、二次産業(製造加工)、三次産業(販売、外食等)を掛け合わせた概念ですが、ここ「ぶどうの木」では、あくまで一次産業がベースとなっていて、その上に、多彩な経営が展開されている様子が伺えます。
頭上には、色も大きさも様々、たくさんのぶどうの房、房。ぶどう棚の木陰を風に吹かれながら歩くと、何とも穏やかな、豊かな気持ちになります。果物には、人の心を豊かにする力があります。
今も元気で房がすずなりの創業以来の古いぶどうの木をはじめ、結婚式場レストランやを見学させて頂いた後、カフェで一休み。名物・ぶどうジュースとビールのコラボ「ぶどうビール」というのが、その色も美しく、何とも爽やかな酸味があって、たまらなく美味でした。
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中村さんに再び森本駅まで送って頂き、金沢市内へ。ホテルにチェックインして一休み。
東京から金沢に赴任中の友人・Y氏の仕事が終わるのを待って、ホテル近くの居酒屋へ。さすが金沢、刺身も、加賀野菜の料理も美味です。Y氏のうんちくを聞きながらの各種地酒もたまりません。
ここで止めておけばよかったのかも知れませんが、北陸農政局在勤中にお世話になった片町のラウンジ「C」へ。書家でもあるママさん母子と再会(転勤して金沢を離れる際には、自筆の書を頂きました。何が書かれていたかは・・・秘密)。気がつくと大変な時間。
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単に美味しいものを食べ、遊びに来ているようですが(実はその通りかもしれませんが)、真面目な(?)用件等については次回に掲載(予定)。
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