【ブログ】美味二題(秋田市と江戸東京野菜)

2017年11月も下旬。
 職場至近の東京・日比谷公園も、イチョウや紅葉が見事です。

11月22日(水)夕、神田・なみへいでは「秋田市『農家のパーティ』プロモーション in なみへい」と題するイベントが開催されました。
 

先日の飯舘村スタディツアーでお世話になった農政ジャーナリストのSさんが秋田出身というご縁で、ツアーでご一緒した方達とともに参加させて頂いたのです。

この日も、地域の特選食材を活かした、なみへいらしい創作料理の数々を堪能。
 前菜は、いぶりがっことクリームチーズの天ぷら。うの花おからチーズの生春巻き、それに畑のキャビア・とんぶり。

秋田市とともに11月の特集地域になっている静岡県駿河ブルーライン(静岡市、焼津市、吉田町、牧之原市、御前崎市)からも、桜えび等を使った品々。

駿河湾しらすのオイル煮。秋田市の地酒の数々。
 そして鍋料理は、家庭版きりたんぽとも呼ばれるだまこ鍋。庶民の味だそうです。秋田市産新米あきたこまち、華まいたけが使われているとのこと。

宴半ばには抽選会も(豆餅が当たりました!)。
 さらに帰り際には、これも特産という飾られていたダリアの花を数輪、お土産に頂きました。

地域と東京をつなぐなみへい。
 この日は、これまであまりご縁の無かった秋田市との距離が、ぐっと縮まったように感じられました。

11月24日(金)の夜は東京・小金井市へ。
 武蔵小金井駅南口のロータリーから狭い路地に入り、5分ほど進んだところにある隠れ家バルがチェリオです。

目印の赤い看板の横には、江戸東京野菜や小金井市近郊の地場野菜を使用しているとの表示(宣言)。 

軒先には江戸東京野菜使用店(小金井市認定)のタペストリ。
 その隣に置かれたプランターに植えられているのは品川カブです。夏の間は寺島ナスや内藤唐辛子もあったとのこと(種採り中だそうです)。

この日は、先日の小金井市での市民講座の関係でお世話になった方達との少人数での懇親会。

滑川シェフは、とにかく江戸東京野菜など地場野菜にこだわっておられる方で、江戸東京野菜コンシェルジュの資格もお持ちです。
 「何か分かりますか」と最初に出して下さった前菜は、口に入れるとシャキシャキの食感。タマネギでした。

伝統大蔵大根を鬼おろしでおろしたもの。なめこが添えられています。
 見た目も美しいプレートは、のらぼう菜と後関晩生小松菜のお浸し、伝統大蔵大根のキンピラ、大長ニンジン等の煮物。

続いて登場したおでんには、何と亀戸大根が丸一本!
 大根葉、さつま揚げともよく調和しています。

千住ネギたっぷりのピザ。燻製の盛り合わせ。
 そして最後の焼きおむすびまで、シェフの思いのこもった料理とお酒を堪能(ちなみにビールに手作りの八王子ショウガのシロップを入れると、お洒落なカクテルに早変わり!)。
 ご馳走になりました。有難うございました。

江戸東京野菜など伝統野菜が普及していくためには、作る人(生産者)と食べる人(消費者)だけではなく、両者をつなぐ事業者(飲食店や流通関係など)の皆さんの役割も重要であることを感じた一夜でした。