【豆知識】現代高校生の朝ごはん

日本における米の消費量は長期的に減少を続けています。
 年間1人当たり消費量は、戦後のピークであった1962年の118kgから2018年には54.4kgと、半分以下になっています。全国ベースでみると、毎年8万トンずつ需要量が減少しているのです。

そのようななか、若い世代に「ご飯」回帰が進んでいる可能性を示す興味深い調査結果があります。
 農林中央金庫では、各世代を対象に食に関する調査を継続して実施していますが、2017年には高校生を対象に、“食”に関する意識と実態を探るための調査を実施しました。調査対象は東京近郊の400人(男女各200人)です。
 また、同様の調査は2006年、2012年にも実施されていることから、この間の意識の変化を探ることもできます。

リンク先の図110は、「ふだん、朝ごはんに食べているもの」について質問した結果です(複数回答)。
  http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2018/11/110_koukousei.pdf

これによると、2017年には「ごはん」が71.5%と、初めて「パン」(70.7%)を上回りました。
 ふだん朝ごはんにごはんを食べている高校生は、2006の51.0%、2012年の67.4%から今回は71.5%と増加しており、朝食は「ごはん派」の高校生が増えている状況が伺えます。
 なお、この状況は男女差が大きく、男子は「ごはん派」が多いのに対し、女子では今も「パン派」が多くなっています。

[資料等]
 農林中央金庫「第3回 現代高校生の食生活、意識と実態調査」(2017.5)
 https://www.nochubank.or.jp/efforts/research.html
 農林水産省「米をめぐる関係資料」(2018.7)
 http://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/attach/pdf/kome_siryou-171.pdf

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出典:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-【ID;0001579997】No.156
  https://archives.mag2.com/0001579997/