今日は2つの印象的な会合に参加しました。
午前10時から、東京・茗荷谷のパルシステム連合会事務所で「フードマイレージ・プロジェクト」運営委員会が開催されました。
昨年9月に発足したこのプロジェクトは、大地を守る会、パルシステム、生活クラブ、グリーンコープの4団体が、「フードマイレージ」が短い国産のものを食べることを180万世帯の各団体会員や社会へ呼びかけ自給率向上をめざそうというものです。
http://www.food-mileage-project.com/main.html
大豆や小麦など日常的によく食べるにも関わらず自給率が低い2000近い商品について、国産を選択することにより減らすことができたCO2の量は4月までの累計で約2億ポコ、実に約2万トンが削減されたという実績が報告されました。
一方、ポコの算出方法等については細部にわたって議論され、実際の商品に即して事業として取り組むことの困難さに改めて気づかされました。関係者の皆様のご努力に頭が下がるとともに、今後の可能性に対する期待に大きく胸がふくらむ会合でした。
夜には、渋谷のレストランで催された「食材の寺子屋」5周年の「語り合う会」に参加させて頂きました。食材の寺子屋とは、NPO法人「良い食材を伝える会」代表理事で元NHK解説委員の中村靖彦さんが、現代の食と農のきちんとした情報を発信することを目的に始められたものです。
5年間の講座数135、参加者は7000名近くに及ぶとのこと、講師陣は中村塾長の人脈により日本の食育界を代表される素晴らしい方々ばかりです。この日の出席者も錚々たる面々で、私自身も以前にお世話になった何人かの方と再会できました。寺子屋を「長年の夢だった」とされる中村塾長、塾を支えてこられたボランティアの皆さんを紹介された後の最後の挨拶は、誠実なお人柄が滲み出たもので心にずしりと響き、私自身も微力ながら協力できるところはさせて頂きたいと心を新たにしました。