明日が大晦日という日、熊本から嬉しいプレゼントが届きました。
送って下さったのは「くらし・マイレージ アリアンス」の皆さん。代表の北亜続子さん始め女性3人の市民グループで、熊本の伝統野菜「ひご野菜」の普及活動など食と環境に関わる様々な活動に取り組んでおられます。私は熊本在勤中からお世話になっていて、今年もフード・マイレージ実践講座等の関係で熊本に呼んで頂いたり、逆に北代表には金沢市で開催した「伝統野菜サミット」に来て頂いたこともあります。
そして、届いたのが熊本農業高校の(熊農)の生徒さん達が企画した「ひご野菜セット」。熊農の園芸・果樹科では、2年前から生産者の方の協力も頂きながら、自分たちで栽培したひご野菜を詰め合わせ、正月用として年末に販売しています。取組は地元テレビ等でも放映されDVDも拝見して素晴らしいと思っていたのですが、まさか、その現物を送って頂けるとは。
縦長の大きな紙箱を開けると、一番上に立派な水前寺もやし。紅色も鮮やかな熊本長人参、萌黄色の水前寺せり、芋の芽、さといも、熊本京菜など。中にはチラシも入っており、高校生と先生たちの写真の下には、ひご雑煮の由来とレシピも書かれています(これも北さんの監修で、この通り作れば間違いなく美味しいそうです)。
伝統野菜の復活・普及は、地産地消の典型的な取組であるだけではなく、地域の歴史や伝統、食文化とも密接に結びついています。
ひご野菜は、京野菜や加賀野菜、あるいは江戸東京野菜に比べれば知名度はまだ低いですが、高校生や市民グループも含めた取組が拡がっていることに、改めて心強く、また、心温まる思いがした次第です。
思い返すとこの一年間、金沢から東京への転勤という状況変化もあって、さらに多くの方々のご縁を頂いた一年でした。
世界では穀物価格が高騰、逆に国内では米など食べものの値段が下落、TPPの議論もあります。来年も、食料や農業の未来を考え、個人としてできることに取り組んでいきたいと思います。
皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。