2月11日(土)は「呑みマス!ニッポン」プロジェクト2月の集い。
今回も30数名の日本酒好きの男女が集い賑わいました(ちなみにこの会合の母体は「女子会」とのこと)。
会場は、「東京から故郷おこし」をコンセプトに地域活性化を目指す神田「なみへい」です。
このイベントには、毎回、東北や関東の蔵からゲストをお迎えしています。
今回のゲストは福島県喜多方市の「会津ほまれ」さん。
この日のために駆けつけて下さった唐橋裕幸社長さんから、今夜の豪華な日本酒のラインナップについて説明を頂きました。
冬に咲く桜「啓翁桜」の横に並べられた酒瓶に釘づけになった参加者の皆さんの目。その輝きが一段と増します。
(ちなみに唐橋社長さんは若くてイケメン。後ほど既婚であることが判明した際には、一部女子のテンションが一瞬下がったように感じられましたが・・・。)
口当たりのいい濁り酒の乾杯でスタート。
大吟醸、純米酒、無濾過生原酒等と続きます。飯豊山系の雪解け水の伏流水で醸されたという日本酒は、豊かな香りとまろやかな味で呑みやすく、私のいたテーブルのベースが早いと言われたのですが、それは私のせいだけではありません。
最後には世界初、日本初の米麹100%で仕込んだという純米麹長期熟成酒を頂きました。驚きました。貴腐ワインのような気品ある甘さと爽やかな酸味、濃厚でパンチのある味わいです。
一方、料理の方といえば、ご存知、なみへいが月替わりで出して下さる地域特産品料理のコース。今月は山形県米沢特集です。
まず前菜として鯉のことこと煮、打ち豆、茎立ち菜の炒め物に、福島の鰊(来月の特選)と宇和島のじゃこ天(再来月の特選)。続いて珍しい米沢の伝統野菜・雪菜を、生のサラダとふすべ漬けで食べ比べ。それぞれに味わいがあります。
そしてメインは牛鍋。何と表面は米沢牛で覆い尽くされているという豪華さ。これにも伝統野菜である小野川もやし、油麩等が入っています。
最後の締めは山形期待の新品種「つや姫」の豆ご飯。うーん。
実は数日前にも知人と来て、ほぼ同じ献立を頂いたのですが(鰊とじゃこ天は今日の特別)、当然ながら、美味しいものは何度食べても美味しいです。
美味しいお酒と料理だけではなく、今回も多くの方たちとの新たな出会いがありました。
若い人の参加も多く、中でも「日本の農業に一生を賭ける! 学生委員会(SOLA)」のお二人には、大いに刺激を受けました。
さて、昨年3月の大震災以降、毎月11月に「日本酒を飲んで被災地を応援しよう」という趣旨で開催されてきたこのイベントも、11回目を数えます。
つまり大震災から11カ月が過ぎ、あと1カ月で丸1年を迎えることになりました。早いものです。
しかし、被災地の復興は緒に就いたばかりです。特に原発事故では避難されたままで帰郷の目処も立たない方も多く、およそ収束にはほど遠い状況と言わざるを得ません(ここ数日、2号機の温度が上昇しているとのニュースが気懸かりです)。
このイベントも来月で一区切りとのことですが、当然のことながら、被災地への思いと支援は継続していかなければなりません。
その気持ちを新たにできたイベントでした。
唐橋社長様、事務局の皆様、なみへいの川野様、そして参加者の皆様、有難うございました。