10月に入り秋も深まり、それなりに朝夕は冷気を感じるようになりましたが、昼間は東京でも30度近くにまで気温が上昇する日があるような、変な気候が続いています。
この夏、グリーンカーテンで活躍してくれたゴーヤは、最後の実りを授けてくれました。今年はたくさん獲れて楽しませてくれました。
カラスウリも鮮やかに色づきました。植えたわけではないのですが、毎年茂り、今年も夏の日射しを遮ってくれました。
10月5日(金)の朝は、気持ちのいい秋の空です。
ふと見上げると、雲一つないと思った真っ青な大空の真ん中に白いものが。よく見ると、下弦に近づきつつある月でした。昼間の真っ白な月も、不思議で、味わいのあるものです。
ところで、職場に近い日比谷公園では、秋のガーデニングショーが開催されています。
区画ごとに趣向を凝らしたガーデンコンテストが行われていて、多くの作品が展示されています。
中には、はざ架けされた稲穂や菜園を再現したものも。農に対する関心が高まっていることが、このようなところからも感じることができます。
東日本の被災地の鉄道を再現したものもありました。本物の錆びた鉄道がレイアウトされており、その周りには、野草や灌木が芽を吹き、根を張っています。
タイトルは「復活・植物からのエール」。植物の生命力が人間にエールを送っているということを表現しているとのこと。
震災から1年半が過ぎ、JR東日本の路線の多くは今も復旧していません。
路線も長く、津波被害を受けた同じ位置に復旧するのか等の調整も必要であり、さらには原発事故の警戒区域内に含まれる区間もあるなど、多くの複雑な問題があるのは事実でしょうが、第3セクターの三陸鉄道が、震災直後から一部運行を再開(しかも無料で)したのとは対照的です。
その一方で、東京駅舎が保存・復元されたというニュースが、連日、大きくマスコミを賑わせています。
日本の近代化のシンボルである東京駅が、壮麗なドームなど創建当時の姿に生まれ変わったこと自体は喜ばしいことです。空中権を売却して費用を調達したという工夫も、耳新しいことです。
私も早速、外観だけですが見にいきました。間近で見上げると、改めてそのスケールの大きさ、素晴らしさに圧倒されます。
しかし、ふと感じたのは、今、500億円の財源があったのであれば、被災地の路線復旧を優先すべきではなかったのか、ということです。
ましてや、例年であれば年末から新年にかけての恒例のイルミネーションが、早くも始まっています。
今回の震災で都会に住む人間が学んだことは、自分たちの電気がどこからきているかに想像力を働かせようということではなかったでしょうか。そして、その発電を担ってきた地域が被災し、現在も多くの方が避難を余儀なくされていることについて、「寄り添い」「絆」を感じることではなかったのでしょうか。
目くじらを立てるほどのことでは無いのかもしれませんが、カメラを構える多くの人たちの中で、正直、居心地の悪さを感じざるを得ませんでした。
さて、今週の日経新聞には野菜や食をめぐる興味深い記事がいくつか掲載されていました。
3日(水)付けの紙面には、埼玉県新座のお好み焼き屋さんで、珍しい野菜のサラダバーが人気とのこと。四角豆や茎レタスなど、普段口にする機会の少ない約30種類の変わり種の野菜を毎日仕入れ、女子会が盛り上がっているそうです。
お好み焼きからご飯、スープ、デザートまで含めて食べ放題で、昼は1029円、夜は1764円とのこと。
隣には、食品宅配の会社が家事代行サービスを開始するとのニュース。宅配した野菜を出張調理してくれるそうです。
こちらは1時間で3150円という価格設定。様々な事情で自分では調理ができないものの、手作りの料理を食べたいと感じる人が多くなっているということでしょうか。
一方、前日2日(火)付けの日経1面には、コンビニ大手3社が前期決算で最高益を出したとの記事。こちらは、女性向けの小さなサイズのサラダや総菜が好調だったことが要因との分析です。
「食の外部化・簡便化」の傾向も継続しているようです。
野菜に対する需要や「食」の姿が、ますます多様化していることが、これら断片的な記事からも伺えます。
3日も前の記事を今ごろ紹介して失礼しました。野菜ネタだけに鮮度が重要にもかかわらず。
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