小川町「べりカフェ」3周年

ogawa_0_convert_20130109061351.png 1月6日(日)の朝は、かす汁のお雑煮にしてみました。
 知人が、雑煮は白味噌(彼のパートナーは大阪出身)より、かす汁が美味しいとつぶやかれていたので真似してみたのですが・・・、これはこれで美味しかったです。
 この日は前日とは違って陽射しもあり、気温も平年並みまで上昇。
 久しぶりに埼玉県小川町へ。東武東上線の車窓からは、遙か遠くに雪を被って白く輝く山が望めました。
 11時過ぎに小川町に着き、少々し駅近くを散策しました。
 外秩父の山々に囲まれ、槻川(つきかわ)が流れる小川町は、古くから和紙と養蚕、建具等の伝統産業で栄えた地です。清流にも恵まれ、現在も複数の造り酒屋があります。
 大きな蔵などが残る町並みは、「武蔵の小京都」とも呼ばれているとのこと。
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 駅からほど近い観光案内所「楽市おがわ」に立ち寄ってみました。
 ここでは展示コーナーで観光パンフレット等が入手できるほか、「レンタルボックス」方式で和紙を使った手工芸品や雑貨、陶器など、地元の商品を求めることもできます。お正月らしく、小川和紙の「巳」の色紙も飾られていました。
 係の男性の方が詳しく説明して下さいました。
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 12時近くになって、駅近くの「べりカフェ」へ。大きな黄色い看板が目印です。
 この日、スタッフの新年会を兼ねた3周年記念パーティーがあり、お招きを頂いていたのです。
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 「べりカフェ」は、2009年11月にオープンした野菜が主役のレストラン。
 「日替わりシェフ」形式で曜日毎に担当が決まっており、それぞれ工夫に富んだ献立が提供されます。自らがオーナーにならなくても、心ある食事を提供したいと願う方達が表現できる場にもなっています。
 有機農業のメッカ・小川町らしく、食材には地元の農家が生産された有機野菜等がふんだんに使われています。
 店内の壁には大きなコミュニティ・ボード(掲示板)。イベント等のチラシが張られ、パンフレットのほか、地元の名産・和紙による手工芸品等も並べられています。
 また、ここでは映画の上映会や演奏会等のイベントも随時開催されているとのこと。
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 この日は、各曜日の担当シェフの皆さんが手塩にかけた数々の料理が持ち寄られていました。私はこれまで日曜日位しか来られなかったのですが、何という幸運!
 この日の献立は、レンコンを乗せた玄米のパエリア、野菜たっぷりのピザ、高野豆腐の南蛮漬け、ひよこ豆とくるみ味噌のパン粉焼き、四川風マーボー豆腐、大根のそぼろ餡かけ、茹で豚、インド仕込みカレー、五目ばら寿司、そぼろ混ぜご飯のおむすびなど。
 スウィーツには、色鮮やかな紫イモのロールケーキも。
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 地元の(というよりも日本の)有機農業のリーダー・金子美登さんも、6人(男性5人、女性1名)の研修生を連れて見えられました。
 しかも金子さん達は、田んぼの草取りで活躍してくれた合鴨をローストにして持ってきて下さいました。合鴨さんに感謝しつつ、有り難く頂くことに。添えられているキャベツも甘く美味です。
 高齢者に配慮して(?)柔らかめに仕上げた栗きんとんも。これは男性の研修生の手製。
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 飲みものは、ソフトドリンク、ビールやワインのほか、金子さん達のお米で作った地元の酒蔵・晴雲酒造の「自然酒」の差し入れも並べられました。
 料理を前に、「べりカフェ」の運営主体であるNPO法人「生活工房『つばさ・游』」の高橋優子理事長から、挨拶と乾杯の発声。
 「今年も身の丈で美味しい物を作っていきます。皆さんの喜ぶ顔が楽しみです」
 (べりカフェと高橋さんについては、以前に拙メルマガでも紹介させて頂いています。)
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 しばし立食で歓談。
 そのうちに、お忙しい中を晴雲酒造の社長さん達も見えられ、テーブルに移って各自、自己紹介と今年の抱負等を披露しつつ懇談。
 研修生の皆さんは、大学を卒業後すぐに、またはいったん他の仕事に就職したり海外を回ったりした後に、あるいは現在も他の仕事に続けながら、いずれも金子さんを慕って全国から小川町に来られた方達です。
 将来は、小川町だけではなく他県で就農される方、再び海外へ行かれる予定の方もおられます。
 近く結婚が決まっているという若い方達もおられ、格好の酒のサカナ(失礼)にされていました。
 徳島のバラ園から届いた花束が、部屋を飾ってくれました。
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 賑やかな宴は15時半頃にお開き。
 おなかも心も満腹。さらに食べきれなかったお寿司などをお土産に頂き、16時前の電車で小川町を離れました。
 「べりカフェ」の「べり」は「おしゃべり」の「べり」とのこと。
 世代を超えてみんなが集まる「たまり場」になって欲しいとの願いが込められているそうです。
 食事で生産者と消費者をつなげるだけではなく、メッセージボードやイベント開催等も通じ、地域のコミュニティづくりの場としての役割も果たしています。
 多くの地域住民を巻き込みつつ、食とエネルギーの地産地消「小川町モデル」の創造に向けた様々な活動が、こここ「べりカフェ」が拠点の一つとなって、展開されています。
 関係者の皆さまの健康と、ますますの発展を期待したいと思います。
【ご参考】
 ◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
 ◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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