訪ねて下さり有難うございます。

フード・マイレージとは、食料の輸送量に輸送距離を掛け合わせた指標。この単純な数値が、私たちの身近な食生活と地球環境問題との関わりについて気付くきっかけとなります。
 また、産地や生産者のことに思いを馳せるよすがともなります。

本サイトは、フード・マイレージ指標を参考にしつつ、より豊かな未来の食の実現に向けて、食べ物や農林水産業についてともに考えるために、開設したものです(主宰者が個人で運営しているものです)。

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新着情報

以下には記事を新着順に掲載してあります。カテゴリー毎の記事は上の「メニュー」からご覧下さい。

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【オーシャン・カレント】仁井田本家「おだやか・雄町」

【ポイント】
 仁井田本家の「おだやか・雄町」は、南相馬市小高区の酒米を使うことで、福島と日本の田んぼを守っています。

左は仁井田本家HPより。右の写真は根本有機農園(2023.11/12)

福島・郡山市で300年以上続く酒蔵・仁井田本家(にいだほんけ)は、自らの使命を「日本の田んぼを守る酒蔵になる」としています。
 酒米の全量は自社田及び契約栽培農場で生産した自然栽培米で、水も100%が天然水とのこと。農業生産法人も設立し有機JASの認定も取得しています。蔵には直売所やギャラリーが併設されており、感謝祭や「田んぼのがっこう」など様々なイベントも開催しています。… 続きを読む

【ほんのさわり】向田邦子『父の詫び状』

【ポイント】
 著者の思い出に残っている「ごはん」は、東京大空襲の翌日に食べたサツマイモの天ぷらなど、苦くてしょっぱいものばかりとのこと。

−向田邦子『父の詫び状』(2006.2、文春文庫)−
 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167277215

1924年東京に生まれ、放送作家として大活躍中の1956年に台湾での航空機事故で急逝した著者の、最初のエッセイ集です。 … 続きを読む

【オーシャン・カレント】2023年産の米について

【ポイント】
 本年産の米は作況指数(量)は平年並みながら、一等比率(質)は大きく低下。地域による差も大。

先日、農林水産省が公表した10月25日現在の米の作況指数(平年の単収に対する比率)は、全国では101と「平年並み」となりました。しかしながら地域別にみると、北海道(104)、宮城(105)など「やや良」となっている都道府県がある一方、秋田(97)、新潟(95)、愛知(96)、鳥取(95)など7県は「やや不良」となっています。

一方、9月30日現在の米の検査結果によると、一等の比率は、昨年産は75.8%であったのが本年産は59.6%と16ポイント以上の大きな低下を示しています。これは地域別の差がさらに大きく、特に新潟県では13.5%と、昨年産の74.4%から61ポイント低下しています(秋田県、山形県、神奈川県でも30ポイント以上の低下)。これは、梅雨明け以降、記録的な高温で推移するとともに降水量が乏しかったことから、大量の白未熟粒等が発生したためです。
 白未熟粒とは、米粒にでんぷんが十分に詰まらず隙間ができたため、光を乱反射して白く見えるもので、水加減を少なめにして炊くなど工夫すれば味は変わらないものの、農家の収入は大きく減少することとなります。… 続きを読む

【豆知識】供給熱量に占める米の割合と食料自給率の推移

【ポイント】
 カロリーに占める米の割合は約2割に低下しているものの、食料自給力の観点からは依然として「主食」。

「主食」とされる米ですが、その地位は現在も本当に「主食」と呼ぶのにふさわしいものでしょうか。
 リンク先の棒グラフは、供給熱量(食卓に並べられた食べもののカロリー)の推移について、主な品目別にみたものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/11/279_calorie.pdf続きを読む

【豆知識】福島県における避難者数の推移と現状

【ポイント】
 現在も、少なくとも約2万7千人の方々が避難を強いられています。

2011年3月11日、原子力緊急事態宣言の発令に伴い、放射性物質の放出・拡散による住民の生命・身体の危険を回避するため、避難指示(屋内退避を含む。)が発出されました。
 当初、避難指示が出された区域は福島県全体の面積の約12%という広さでしたが、徐々に縮小され、現在は2.2%(約300ha)となっています。とはいえ、現在も東京都23区の約半分の面積が帰還困難区域となっており、住宅の入り口はバリケードで閉鎖されたままです。
 リンク先の図280は、避難者の数の推移を示したものです。… 続きを読む

【ブログ】「ふっふっふ」の大豆収穫ボランティア(埼玉・ときがわ町)

2023年12月2日(土)も快晴。埼玉・ときがわ町での大豆収穫ボランティアに参加させて頂きました。
 東武東上線・武蔵嵐山駅前9時49分発のバスは、紅葉の街歩きイベントでもあるのか超混雑。乗り切れなかった人もいたようです。
 10時過ぎ、ときがわ町役場本庁舎で下車。同乗しておられた方に現地まで案内して頂きました。

 大塚農園は、地大豆等にこだわるとうふ工房わたなべ続きを読む

【ブログ】川崎平右衛門フェスタ2023 & 「農あるまちづくり講座 in 所沢」第2回

来る12月10日(日)13時から、7年目の「川崎平右衛門フェスタ」が開催されます。今年の会場は西東京市・田無です。
 府中の名主(百姓)だった平右衛門は、八代将軍・吉宗の時代に大岡越前に見いだされて多くの新田を開発し、百万都市江戸の台所を賄いました。さらには木曽三川の治水や石見銀山の再興にも尽力しました。これらの遺徳をしのびつつ、これからの「農あるまちづくり」等についてパネルディスカッションを行います。
 参加費は無料ですが、事前申し込みが必要です(詳しくは以下のチラシをご覧ください)。
https://food-mileage.jp/wp…/uploads/2023/11/231210_a2.pdf
https://food-mileage.jp/wp…/uploads/2023/11/231210_b2.pdf続きを読む

【ブログ】2023年 新潟・大賀の収穫祭

2023年11月25日(土)は晴天。いつも通り朝7時にたかった馬場駅前で同乗させて頂き、新潟上越市大賀に向かいます。
 連休の合間なので心配していましたが、関越道は渋滞もなく順調。いつもの上里SAで朝食。小麦が本場のこの辺り、今回はラーメンしてみました。
 青空の下に、赤城山や榛名山の姿。

ところが一転、谷川岳SAあたりで曇り空になり、細かな雪が落ちてきます。気温も低下。
 そして関越トンネルを抜けると、そこは雪国でした。直進できず、チェーン装着等のスペースを経由させられます。… 続きを読む

【ブログ】ポール de ウォーク小さな旅 田無の歴史

2023年11月22日(水)。勤務先至近の日比谷公園の「首賭け銀杏」も色づいてきました。
 夕刻は、小田急・代々木八幡駅にほど近いカフェ・さくらんぼで開催された村本大輔さん(ウーマンラッシュアワー)と伊勢崎賢治さん(東京外国語大名誉教授、JAZZトランペット奏者)のライブへ。
 村本さんの迫力あるスタンドアップコメディ(初めてでした)。
 伊勢崎さんは「ガザでは毎日130人の子どもが犠牲になっている。こんな紛争は経験がない。一日も早い停戦を」との切実な訴え。
 最後は、飛び入りのピアニストの方と3人で記念撮影。熱気あふれるライブでした。… 続きを読む

【ブログ】有機稲作セミナー(埼玉・小川町)

自宅近くに一画を借りている市民農園。
 大豊作だったナスはようやく勢いを失いつつあり、そろそろ片付け。お疲れ様でした。有難うございました。
 菌ちゃん畑の白菜等は豊作の予感。
 大根、ニンジン、ホウレンソウ、春菊は、結局、発芽は揃わないまま。やはり遅すぎたかも。

2023年11月21日(火)は久しぶりに埼玉・小川町へ。… 続きを読む

【ブログ】農あるまちづくり講座(フォローアップ講座 & 所沢)

2023年11月13日(月)は快晴。
 自宅近くに一画を借りている市民農園で、ようやく落花生(おおまさり)と安納芋を収穫。
 ところがどちらも大不作。特に落花生は、例年、茹でたものを冷凍しておいて翌年夏ごろまで食べるのですが、今年はひと鍋分だけ。3日ほどで食べてしまいました(美味!)。

その日の夕刻は、東京・池袋へ。
 18時30分から、水天宮近くにある… 続きを読む