気がつくと、世の中は猛スピードで年の瀬に向かっているような。
11月末、ある日の昼休みに日比谷公園に足を運んでみると、紅葉は盛りを過ぎていますが、鶴の噴水近くの銀杏はまだまだ見事です。もっとも「首賭け銀杏」は、ほとんど葉を落としていました。。
昨年、山梨・上野原市の西原(さいはら)から頂いてきた在来大豆「せんごく」を市民農園に植えていたのを刈り取り、しばらくベランダで干した後、サヤから実を取り出しました。
茶褐色のサヤをパチパチと割ると、中からクリーム色の大豆が。はっとするような鮮やかな色です。
時には暗緑色の芋虫が出てきて驚きます。瓢箪から駒ならぬ、豆から芋。
もっとも、ゴマに比べると、作業は楽ちんです。
今年、そのゴマを檜原村等で仲間と育てた「グリーンスマイル」(略称グリスマ)が、この度、2周年を迎えました。
2013年11月29日(金)には、都内某所のスペースを借りてその記念のパーティーが開かれました。
30名ほどが参加。
活動の様子をまとめたビデオをみて今年1年の活動を振り返ったり、近況報告や告知をしたりと、話が弾みました。
飲みものは持ち寄り。食事は、実行委員の皆さんの手作りが中心です。
そして、主役は何と言っても「ゴマ」。
ほとんどゼロのゴマの自給率を東京から上昇させようと言う壮大かつ無謀な「東京ゴマ0→1(ゼロワン)」プロジェクトに、今年1年、グリーンスマイルのみんなは取り組んだのです。
東京・檜原村の急傾斜の耕作放棄地を開墾し、種を植え、収穫し、手作業で選別して、一部は品川のマルシェでも販売されたゴマが、この日も改めて披露されました。
そして、実行委員の一人「しおちゃん」お手製の塩むすびに、プロジェクトの立役者「竹さん」(檜原村在住)がゴマを振りかけ、みんなで頂くセレモニー。
何とも美味。
思い出話やこれからやりたいことなど、話は尽きません。
最後にグリスマ代表「てーさん」から、これからも楽しく頑張っていきましょう、という挨拶でこの日の会合はお開きに。
実行委員の皆さま、代表のてーさん、準備など有難うございました。
お陰さまで楽しい一夜を過ごすことができました。
日本の食と農は、あまたの問題を抱えています。
食料の海外への依存、食に対する不安・不信の増大、食と農の間の距離の拡大、ますます拡がる都市と農村の格差。
そのような中で、グリスマの皆さんの活動は「所詮はお遊び」のように見えるかも知れませんが、現実に中山間地の耕作放棄地をよみがえらせ、ゴマや野菜を栽培し、それを品川のマルシェで自分たちの手で都会の人たちに販売したという実績は、紛れもありません。
食や農に対し、このような(失礼ながら専門外の)若い方たちが関心を持ち、楽しく参加されるのを目の当たりにできたことは、私にとってこの上ない喜びです(同時に、専門的に携わっている者の一人として、大いなる刺激にもなりました)。
そして何より、たぶん最年長のオッサンである私を対等な仲間として受け入れ付き合ってくれたグリスマの皆さんに、感謝の気持ちで一杯でっすん。
これからもよろしくお願いします。
なお、グリスマは檜原村で来年もゴマを栽培する予定ですが、それまでの冬の間は、「Hinoha la Dish-ひのはらダイコン地産和食プロジェクト」を実施します。
初回は12月7日(土)です。
また、12月15日(日)には、10時から第11回品川マルシェ「全快野菜ちゃん」を開催します。
ご関心を持たれた方、よろしかったら、ぜひ、仲間に加わって下さい。
一緒に「食から世直し」をしていきましょう。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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