拡がる「顔の見える関係」-小川の野菜、品川マルシェ

 2013年12月14日(土)も快晴。
 312年前のこの日、赤穂浪士が討ち入った時の江戸には雪が積もっていたというのですから、確かに温暖化が進んでいるのかもしれません。
 畑(市民農園の一画)へ。
 仙台雪菜、ブロッコリ、白菜等は青々と葉を繁らせています。
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 コブ高菜も育ってきました。赤紫色の温海カブもできています。
 先週、露地に播いた大蔵大根は、やはり発芽していません。残念なことをしました。
 亀戸大根は、間引きして植え替えた方も生き残っていますが、いずれもなかなか大きくなりません。不織布をベタ掛けしてみました。
 ゴマの後には、ほうれん草を播いてみました。
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 一方、埼玉・小川町からは野菜が届きました。
 「おいしいお野菜届け隊」と銘打ち、東京のプログラミング会社と地元NPOの仲介により、小川町で新規就農された方の野菜を、月2回、届けてもらっています。
 半年分の料金は前払いという、いわゆるCSA(Community Supported Agriculture;地域支援型農業)の方式です。
 宅配等の取組はだいぶ増えてきましたが、料金前払いというシステムは、まだ、多くはありません。
 
 段ボールを開けると、一番上に生産者・Kさんの手紙と品目リスト。
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 前の期はMさんという男性の方の野菜を頂いていたのですが、11月からKさんに変更になりました。
131214_4_convert_20131217024601.png 就農前はグラフィックデザイナーをされていたという女性で、週末の農業研修を経て移住、就農されて2年目とのこと。
 毎回、色とりどりの野菜を入れて下さるのですが、今回のラインナップはビタミン大根(小型の青大根)、あやめゆき(淡い紫色のカブ)、紅あづま(サツマイモ)、からし菜(葉は濃い紫色)、かつお菜、ほうれん草、リーフレタスなど。
 ひとつひとつ丁寧に新聞紙等で包んであります。野菜にも生産者の個性が現れます。
 ご縁のあるところから届いた野菜の味は、格別です。
 翌12月15日(日)も青空。
 東京ほど、冬季に晴天に恵まれる地域は少ないかも知れません。
131214_5_convert_20131217024628.png 品川に向かうために最寄りの駅(西武新宿線・久米川駅)までくると、駅前広場でマルシェが開かれており、地元の野菜や加工食品が販売されています。
 最近始まった取組ですが、定着してきたようです。
 正午過ぎに京急・青物横丁駅に到着。
 北口を出て右に折れると、すぐに旧東海道です。この辺りは品川宿があったところで寺院も多く、「七福神めぐり」等に訪れる人も多い一画です。
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 旧東海道を少し南に下ったところにあるのが品川寺(ほんせんじ)。
131214_10.png この由緒ある寺院の門前をお借りして、毎月第3日曜日の10時から15時頃(売り切れ次第終了)、マルシェ「全快野菜ちゃん」が定期的に開催されています。
 この日は、今年最後の開催です。
 主催しているのは、「都会と田舎をコネクト」するための活動に取り組むグリーンスマイル(略称グリスマ)。
 メンバーは、東京や神奈川等の都会に住んでいる若い方達が多く、それぞれに仕事を持ちながら、自分の時間を割いて「都会と田舎をConnect」する(つなぐ)ための様々な活動に取り組んでいるのです。
 例えば東京・檜原村においては、今年の春から秋にかけて「東京ゴマ0→1(ゼロワン)プロジェクト」を実施、現在は冬の檜原村を楽しむ「Hinoha La Dish」プロジェクトに取り組んでいます。
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 グリスマ随一のイケメン・パンちゃん(愛称の由来は秘密)の若々しい呼び込みの声に誘われるように、多くの地域の方達で賑わっていました。
 この日は、自分たちで育て加工・包装した檜原村産のゴマも販売しました。手作りの「6次産業化」です。
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 さらに、福島や鳥取の米、神奈川のカリフラワーほか各種野菜と花、愛知の自然薯やウコン、ユズ等が並べられています。
 いずれも、メンバーが自分たちで作ったか、個人的につながりのある農家さん達の生産物です。
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 檜原村での「Hinoha La Dish」第2弾(新春第1弾)は、明年1月11日(土)に盆栽作りを予定しており、現在、参加者募集中です。
 また、明年の品川マルシェ「全快野菜ちゃん」は、1月19日(日)からスタートです。
 様々な地域で、様々な方達の手によって、生産者と消費者との間での「顔の見える関係作り」が進められています。
 これら「つながり」の再構築、小さな循環作りの取組は、食べ物や農業の分野に留まらず、私たちの社会に大きく貢献することが期待されます。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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