2014年4月14日(月)は和暦・弥生十五日。満月(部分月食らしい。)は翌日ですが、街路樹のハナミズキの枝の向こうに丸い綺麗な月が出ていました。
この日の朝、月2回(和暦の1日、15日)のメールマガジンNo.42を配信。
何の義務もなく、自分の趣味でやっていることですが、それなりに手間と時間はかかります。ということで、先週の出来事についてのブログは、これからぼちぼちとネタ下ろし。
季節は、いよいよ草木や花々が生い茂る「弥生」も半ば。
自宅向かいの幼稚園にあるソメイヨシノは散りましたが、代わって八重桜が満開です。玄関先の馬酔木(あしび)は、たくさんの白い房状の花をぶら下げています。市民農園は、すっかり菜の花畑の様相です。
そのような4月10日(木)、福島・いわき市の素敵な方と再会できました。
いわきおてんとSUN企業組合の代表・吉田美恵子さんです。
吉田さん達は、被災地域に活気と仕事を生み出すことを目的に、綿を有機栽培で育て、収穫されるコットンを製品化する「ふくしまオーガニックコットン・プロジェクト」を進められています。
私は昨年、NPO法人女子教育奨励会(JKSK)が主催したボランティア・バスツアーに4回ほど参加させて頂き、吉田さんと知り合いました。
私が最後に参加したツアーは昨年9月末(この時の旧警戒区域へのスタディツアーは強烈な印象でした。)でしたので、吉田さんとはそれ以来です。
その吉田さんが、連携する企業や団体との打合せのために上京されると伺い、少々お時間を頂けないかと連絡を取った次第。メトロ・神田駅で待ち合わせ、向かった先は「東京から地域おこし」をコンセプトとする全国うまいもの交流サロン・なみへいです。
ここでは、月替わりで全国各地の特産品をコースで頂くことができます。壁には、これまでの特産品等のポスターが貼られ、一部は物販もされています。
今月のコースは熊本・美里町の特集。
石段と石橋で有名な、自然も豊かで農業も盛んな地の特産品のコースメニューは・・・、
まず、前菜5点盛として、熟成干し柿とクリームチーズの白和え、馬刺しの炙り焼き、ガリっうまっ(地元のお母さんグループが作ったしょうが味噌)など。
続いて出てきたのは、目にも鮮やかな彩り焼きトマト。トマトも熊本の特産品です。
地元の人気の居酒屋直伝レシピによる豚足の唐揚げ、カツオのたたきも。
メインの鍋料理は、豚バラのミルフィーユ鍋。平家の落人が食していたとされる豆腐の味噌漬けを使っているそうです。
〆には、土鍋炊きご飯が出てきました。目の前でよそってくれます。同席してくれたバスツアー仲間の友人も「こんな美味しいご飯は食べたことが無い」と言っていました(あちこちで美味しいものをたべておられる方ですが)。
添えられた美里町特産の唐辛子の糀煮が、これまた美味です。
なみへいの素晴らしさは、単に地域の特産品を食べられるだけではなく、その素材を、ひと手間もふた手間もかけて素晴らしいオリジナルのメニューに仕立ててくれていることです。
この日も特に、熟成干し柿とクリームチーズの白和えは、地元名産の干し柿を、クリームチーズと合わせて頂くというもの。何にも例えられないような美味しさでした。
毎月の献立は、地元の方を交えつつ、料理長、オーナーの川野真理子さん、スタッフの皆さんで決めていくそうです。
ところでこの日は、無理を言って吉田さんにお願いしていたことがありました。
福島のコットンの種です。分かりやすいパンフレットとともに、たくさん持ってきて下さいました。
翌日、金沢在勤中にお世話になった金沢の小学校の先生に送りました。学校農園で子ども達と栽培してみたい、と頼まれていたのです。
昨年はうまくいきませんでしたが、自宅の市民農園にも植えてみます。
この土曜(12日)には東京の最西端・檜原村に行くので、そこにも持参し、ゴマ畑の傍らで栽培できないか相談するつもりです。
各地でふくしまのコットンの栽培が広がれば、吉田さん達の思いも広く伝わっていくのではないかと、期待されます。
上野駅21時発の最終に乗られるという吉田さんを、神田駅で見送り。自宅に着かれるのは深夜になるようです。超多忙な吉田さんを、遅い時間まで拘束してしまい申し訳ありませんでした。
コットン畑での再会を約束したことは、言うまでもありません。
追伸1
2014年4月14日(月)付け朝日新聞夕刊に「なみへい 地域おこし」との大きな記事が掲載されていました。これまで何度もマスコミ等で取り上げられていましたが、主要全国紙でのこれほど大きな記事は初めてです。
2号店「フネ」もオープン、オーナーの川野さんはますますご多忙のようです(10日はお会いできず残念でした)。ご活躍、発展を期待しています。
追伸2
今回、特産品をたくさん頂いた熊本県で、高病原性鳥インフルエンザが発生しました。テレビ等でも大きく報道されています。
気をつけなければいけないことは、殺処分等の対応は、あくまで家畜の病気が広がることを防ぐためのものであることです。鶏肉や鶏卵を食べることにより、鳥インフルエンザが人に感染することはありません(消費者庁)。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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