2014年5 月29 日(木)、和暦では皐月に入り ました。
別名の五月雨(さみだれ)月は、神聖な 「さ」 と 「水垂れ」 の意。 間もなく梅雨入り、稲作など農業にとって大切な季節です。
5月31日(土)は朝6時頃に起き出し、数日前から書き続けているプログ(ふくしま再生の会)。いつも以上に筆が遅かったのですが、10時頃にようやく掲載でき、畑(市民農園)に向かいました。
ここにきて、ゴールデンウィーク前後に播いた種が本格的に発芽してきました。
檜原村の黒ゴマは順調。昨年、自家採種した金ゴマは表土とともに流されたようで、畝から外れたところから沢山芽が出てきました。
福島・いわきの方に頂いた綿 (コッ トン) の芽は、あまり大きくなりません。 しばらく地上部は生長せず、根を張る時期があるそうです。
加賀太キュウリ、奥武蔵地這いキュウリ、沖縄島オクラ、ポンデローサトマト等も目を出しています。
1株ずつ残しておいた大蔵大根、亀戸大根も抜きました。 しばらく乾燥させて種採りにチャレンジする予定。
それにしても、ほとんど雑草が生えてこないほどの猛暑と水不足です。冷夏の予報はどこへやら。
さて、午後はさいたま市浦和に向かいました。駅前の 「うなこちゃん」 も暑そうです。
徒歩数分のビル3階で13時半から開催されたのは、生活文化・地域協同研究会(略称「協同研」) の総会と記念講演会。
30名ほどが参加されています。私は一昨年以来、2年ぶりの参加です。
生活文化とは「くらし」の質を高めるための智恵。難しいこともあるけれども共に学び合いながら楽しくやっていきましょう、 等の菊池陽子代表からの開会挨拶。
(菊池陽子さんについては、拙メルマガNo.5 ; 2012.11/28付でも紹介させて頂いています。)
引き続き、医療生協さいたまケアマネージャーをされている佐藤史子さん(音大卒)によるフルートの演奏がありました。
「ハナミズキ」「少年時代」など4曲。なかなか素晴らしい演奏です。お願いして都合がつけば、出張で演奏もして下さるそうです。
外の熱気と騒音とは別世界のように会場が落ち若いたところで、自治体問題研究所主任研究員の池上洋通先生からの記念講演が始まりました。
タイトルは「10年後の日本に向けて私たちはどう生きるか」。42ページものレジュメ(資料集)を準備して下さいました。
73歳になられる池上先生は、今、生まれる子ども達のために10年後のことを考えたい。そのためには、まず、近代史の中で現在の位置を確認することが必要ということから話は始まりました。
イスラム革命やウクライナ危機など、現在の世界では少なくとも20年前には考えられなかったことが起こっている。世界史的な転換期にある。近代史の中での現在の位置を知ることが必要。
「近代」を市民革命以降と考えると、英国のマグナカルタから今年は795年。米の独立革命、仏革命からは200年強。日本で市制・町村制が布かれてから122年。
この間、2度の世界大戦も経験した。戦争は無知から起こる。教育が重要。
しかし、第2次大戦が始まった頃に生まれた人は現在70歳を超えており、具体的な経験として語ることができる人は近い将来にはいなくなる。被爆者も同様。
今こそ、本気になって戦争のない社会を作るために、生き方を学ばなければならない。
また、現在のインフレ政策と日銀による国債引き受けは戦時の財政と類似していること、自衛隊の防衛装備品(武器等)の多くが少数の大企業から調達されていること、集団的自衛権が議論されているが既に多くの自衛隊員が米国で教育・訓練を受けている実態等についても説明がありました。
さらに、TPPの背景には世界経済における米国の地位の低下という事情があること、原発立地市町村の財政事情と原発が集中立地する理由等に関しても、具体的なデータを基に解説がありました。
そして、「最大の課題は地域コミュニティ。日本ほど市町村合併が進んだ国はない。フランス等ヨーロッパでは小さな自治体がたくさん残っている。浦和は、ぜひ、さいたま市からの分立運動を」と訴えられました。
次の講演会に向かわれる池上先生をお見送りし、第24回定期総会に移ります。
突然、 指名されたというSさんを議長に、まずは事業報告と決算報告。
会員が「いいだしっぺ」となって問題意識を持ち寄り話し合う「定例会」は、毎月、続けられています。農作業体験と併せて農村文化も学ぶ「野の文化学習会」も5回にわたり開催。福祉研究会や「大人の社会科見学会」も。浦和だけではなく、所沢等での活動の様子も報告がありました。
また、定例会の概要等が詳しく掲載されている会報も、毎月、発行されました。
一方で、繰越金が毎年減っているなど財政は厳しい状況にあるようです。
そして事業計画と予算案に関しては、様々な意見が出されました。
財政状況の改善のためにも、周りの人に声かけして新しい会員を増やしていこう、というのが結論の一つになりました。
おとなの学び場・協同研は、20年以上活動を続けられてきた言わば老舗の市民団体です。一貫して目指していることは、一人ひとりを大切にし合える人づくり、地域づくり、くらしづくり、そして平和と反戦です。
中心メンバーの多くは現役をリタイアされたシニアの年齢の方達ですが、「学ぶことは生きること」、学ぶことに定年はありません。
今年度も、それほど無理はせず、それでも熱く、様々な活動が続けられていく予定です。ご関心を持たれたイベント等がれば、顔を出してみられてはいかがでしょうか。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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“「協同研」24回目の総会” への1件の返信
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総会にご出席いただき、貴ブログにも登場させていただき感謝に堪えません。
私たちも高齢者となり、昔の迫力はいまいずこ。
まあ、お書きいただいた如く、今年度はそれほど無理せず、それでも熱く、さまざまな活度をくりひろげていければと考えております。
今後ともよろしくお願いします。