2014年の夏は真っ盛りですが、西日本や北日本では豪雨で大きな被害が出ています。
知り合いの徳島県のバラ農家の方も、ハウスが浸水するなど甚大な被害を受けたそうです。お見舞いを申し上げます。
ところが、東京地方は連日の晴天で、雨がほとんど降らない日が続いています。気温も上昇。
自宅近くに借りている市民農園は、春先に化学肥料を控えたせいか天候不順の影響か、ずっと生育が遅れていたのですが、ここにきてようやく夏の畑らしくなってきました。
蕎麦やゴマ(東京ゴマ01プロジェクトの一環)は、草丈も伸び、白やピンクの花をつけています。ゴマはサヤも着け始めています。
福島・いわきから頂いた綿は、結局、3株しか育たなかったのですか、綺麗な花を着けました。オクラに似ています。そのオクラは、実もでき始めました。
バジルの花も咲いています。昨年、種採りした向日葵(福島ひまわり里親プロジェクト)は多くの大輪の花をつけてくれましたが、既に盛りを過ぎています。
埼玉地這いキュウリも収穫が始まりました。
そのキュウリの花、ゴマの花、よく見ると星座のような蕎麦の花。
小さなお客様達も。
向日葵の花には熊蜂。とうもろこしのひげ根には蟻。まだ若い枝豆の莢にはホソヘリカメムシ(これは害虫ですが)。
虫たちとも分け合いつつ、夏の自然からの贈り物を受け取る季節が、今年も巡ってきました。
さて、2014年8月1日(金)~2日(土)の間、国分寺にあるカフェスローでは、2夜限りの「カフェスローバル」が開催されました。
ちなみにバル(バール、Bar)とは、南欧の喫茶店・酒場のこと。
金曜夜20時前に到着。1ドリンク&1ディッシュ付きの入場券を買って入店すると、店内には旗が飾られドラムの生演奏が行われているなど、正にパルの雰囲気です。
ビールを注文して席に着くと、最初に出てきたのは色鮮やかな3種(3食)のポテトサラダ。きたあかり、ノーザンルビー、クイーンシャドーの自然の色だそうです。ちなみに、生産者は共奏キッチン♪等でもお世話になっているポコ・ア・ポコ農園(茨城・那珂市)。
都内で和知さんの野菜が手軽に食べられるとは、嬉しいことです。
後はお好みで。夏野菜のラタトゥイユ、大豆空揚げ、車麩の味噌カツ、たかきびトマトソースのズッキーニボード。
湘南びゅあソーセージの盛り合わせ。PocoPocoなすなすカレーなど。
素材にも調理にも、こだわっています。ちなみにカフェスローのスタッフの方達も、先月、ボコ・ア・ポコ農園を訪問されてきたとのこと。「顔の見える」料理のおいしさが、しみじみと伝わってきます。
この日は、月に1〜2回のペースで週末に農家に援農に行くツアー等を実施している「週末農風」(しゅうまつのうふ)の方達も参加されていました。ギャラリースペースでは、生産者の畑やアースデイマーケット等での活動の様子の写真等を展示されています。
途中、抽選会もありました。
くじ運は全く良くないのですが、何とその週末農風のイベント参加券と、岩手・東野の勘六縁さんの玄米をゲット(嬉しい!)。
さらに、ギャラリーでは、ポコ・ア・ポコ農園の和知健一さんとスカイプでつながり、自然農法に取り組む和知さんの思いをお聞きすることもできました。
海外からの研修生の受入れや都市住民との交流活動にも熱心に取り組んでおられる和知さん。「農業生産の現場を知れば食べ物を粗末にすることはなくなる」といの言葉が印象的でした。
また、福島から避難されてこられているお婆さんから託されたホウレン草は、無事に育ち、種採りもできたことも報告して下さいました。種を少し分けて頂きました。
(本年1月27日(月)付け東京新聞1面で「望郷のホウレンソウ」として紹介されたものです。)
現在の私達の「食」と、それを支える「農」は、多くの深刻な課題を抱えています。
例えば低い食料自給率、食に対する不安の高まり、大量の食べ残しやロス、担い手不足と耕作放棄地の増加等々・・・。
これら問題の相当部分は、「食と農の間の距離」(食卓と農場との距離=フード・マイレージ)が離れてしまったことに起因します。言い換えれば、(和知さんや週末農風やカフェスローが取り組んでおられるように)食と農の間の距離を再び近づけることができれば、問題の多くは解決するのかも知れません。
気のおけないパルで美味しい料理とお酒を頂きながら、そんなことを考えた一夜でした。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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