2015年のGWは好天続き。5月4日(月)は新宿御苑へ。
江戸東京野菜コンシェルジュ協会の関係者の方から、内藤とうがらしの苗が販売されているとの情報を頂いていたのです。内藤とうがらしとは、新宿ゆかりの伝統野菜で、復活・再生の取組が進められています。
インフォメーションセンターの前のテントでは、とうがらしの実演・販売も。
売り子さんは、都立園芸高校の生徒さん達です。
お目当ての内藤とうがらしと寺島なす(これも江戸東京野菜)の苗を入手できました。
とうがらしの種(お菓子)、江戸東京野菜カレンダー、バッグもゲット。
ちなみにカレンダーは、多摩・八王子江戸東京野菜研究会の方の作成、バッグのデザインは江戸東京野菜コンシェルジュ協会の理事長でもあるN画伯によるものです。
早速、借りている市民農園の一画に植え付けました。
寺島なすは花がついています。内藤とうがらしには、可愛いラベルが添えられていました。
大浦太ゴボウ、東京黒水菜(こまつな)の種もまいてみました。
2015年5月5日(水)は、久しぶりに埼玉・小川町へ。
駅前には地場産大豆で作った豆腐屋さん。おからドーナツ等も評判です。クッキーを求めました。
地ビールを飲ませてくれるお店は、17時前でしたが、すでにお店の外まで満席の様子。
駅近くの「べりカフェ」へ。
NPO生活工房「つばさ・游」が企画運営する日替わりシェフのレストランで、地元の野菜を使った料理が主役です。
店内には大きな掲示板やチラシを置くスペースもあり、情報交流の拠点にもなっています。
壁には、大地にやさしい農業を応援する「SHARE THE LOVE for JAPAN」と題する公文健太郎氏の写真パネルが展示されています。
この日、開催されたのは「金子さんの新酒(晴雲酒造・自然酒)を楽しむ会」。
小川町の霜里農場・金子美登さん(注:日本の有機農業の第一人者の方です。)の栽培したお米で、地元の酒蔵である晴雲酒造により、今年も美味しい新酒ができたので楽しもうという会。毎年、恒例とのこと。
べりカフェのスタッフの皆さん手作りによる料理が並びました。野菜がたっぷりです。
〆は大根葉入りのご飯でした。
この日の参加者は20名ほど。
地元の方が中心ですが、愛知県から駈けつけられたご夫妻もいらっしゃいます。東京からも数名。
新規就農された農家の方、陶芸家、「里山クラブ」代表の方、元雑誌編集長の方、障がい者を積極的に雇用されいる会社経営者の方など。
自己紹介も盛り上がります。
宴の終り近く、金子美登さんから挨拶。
有機農業のメッカ・小川町では、有機農業の面積が町全体でも13%に達するそうです。ちなみに、国の「有機農業推進基本方針」における目標は1%。
べりカフェのスタッフの皆さんからもご挨拶。美味しいお料理をご馳走様でした。
持ち帰り用に新酒をもう1本、霜里農場内の窯で焼かれたぐい飲み、偶然、向かいに座った方が生産されたこだわりの卵を求めさせて頂きました。
そして、できたばかりという『霜里農場 金子さんと地域づくり-実践40年の現場から』(金子美登/NPO生活工房つばさ・游 編著)も。
小川町における有機農業と地域づくりのこれまでの成果がまとめられたこの冊子、最後の方に、“小利大安”の下里モデルというものが紹介されています。
「地域の資源から得られる恵みを皆で分け合い、関係者それぞれの利益は小さくとも大きな安心が得られる暮らしを推進し、関わる人、全てか幸せに」なることを目指すものとのこと。
その「成果品」のひとつが、今夜の新酒(自然酒)。
自然と人、人と人との有機的関係は、多くの素晴らしいものを(美味しいものも)、現実に紡ぎ出しているのです。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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