2016年6月の共奏ファーム(埼玉・東松山)

 6月に入り、今年も紫陽花が目を楽しませてくれています。
 自宅から最寄の駅までの通勤経路だけでも、色も形も様々な紫陽花があります。
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 さて、2016年6月5日(日)の朝目覚めると、しっかりとした雨。
 しかし9時前には上がり、予定していた自治会の側溝の掃除も無事に終了。
 自宅近くの市民農園に立ち寄ると、ナスやトマトがどんどんできています。綿とゴマの発芽は順調ではありません。 
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 午後は久しぶりに共奏ファーム(埼玉・東松山市)へ。
 12時24分に東武東上線・高坂駅着。路線バスに乗り(この日は近隣にある大学のオープンキャンパスが行われていたようで、駅前には若い人たちが多数)、「旗立台」バス停で下車。
 住宅街から脇道を下ると、小さな流れに沿って、緑のトンネルの中を気持ちのいい道が続いています。 
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 児沢(ちごさわ)というようです。夏も盛りを向かえつつあり、木々の緑がむせ返るようです。
 大きなさえずりの声。そっと近づいて覗いてみると、枝には褐色の比較的大きな鳥。後日、ネットで調べましたがガビチョウというのかな(?)。
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 沢沿いに何枚かの田んぼがありました。田植えをしているようで、椅子や網も並べられています。
 すぐ近くには、児沢探検隊の看板。地元の方達が子ども達の体験学習の取組みをされているようです。
 (ちょうど、お昼ご飯の時間のようでした。) 
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 バス停からゆっくり歩いて20分ほどで、共奏ファームに到着。
 マサヒコさんが出迎えてくださいました。大手企業をリタイヤしてから全国各地で地域おこし活動等に取り組みながら、この地で500坪ほどの畑を借りて自然農法で野菜等の生産を始められて3年目になります。
 ちなみにマサヒコさん、この春からは社会福祉専門学校に通っておられる「現役の学生」でもあります。
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 400本のトマトの植え付けが、昨日、終了したそうです。
 苗は、昨年、自家採取した種から自宅で育てられたとのことで、昨年より本数も増やされたそうです。品種はブラジルミニ、ブラジルクック、チャコ。
 1本1本、茎に時計回りに紐を巻きつけ、横に渡した杭に結びつけて誘引と補強をされています。これだけでも、なかなかの手作業です。
 たくさんの花が咲き、青い実もついていました。
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 畑の一隅には巣箱が置かれ、多くのニホンミツバチが出入りしていました。
 昨年はたくさんの蜂蜜が取れたそうです。
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 マサヒコさんは、化学肥料や農薬だけではなく、堆肥も、耕うん機やトラクターなどの機械も使っていません。
 水やりもほとんど行わず、雨水のみに頼っているそうです。
 畑の表面は、数センチの厚さで草の根がびっしりと生えています。
 厚いカーペットのようです。クズ、真竹といった強靭で長い根っこもあります。
 このカーペットを掘り返すと、その下は、ふかふかの土。ミミズやゴミムシなど、たくさんの生き物もいます。
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 トマトの隣には、昨年と同様、枝豆、茶豆、さかな豆(新潟名産の枝豆の一種)を植える予定とのことで、この日は、そのための準備作業を少しだけお手伝いしました。
 スコップと釜を使って、種を播く部分の「草の根カーペット」を剥がしていく作業です。
 単純ですが、なかなか力も要る大変な作業です。
 この日は比較的気温も低く作業しやすかったとはいえ、なかなかキツく、2時間ほどで終了することに。
 ちなみにマサヒコさんは、昨日は一日トマトの植え付け、今日は朝から枝豆等の準備作業をされていたとのこと。今は、ほとんど一人で、毎週末、作業をされているそうです(平日は専門学校の授業があります)。
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 ところで、畑の端から沢にかけての斜面は、真竹の竹林になっています。
 竹の生長力は旺盛で、トマト畑の中にまでたくさんのタケノコが顔を出しているのを、何本か収穫させていただきました。
 マダケのタケノコは細身ですが、翌日、半分はそのまま焼いて、半分は皮を剝いて茹でて頂くと、思いのほか柔らかく、美味しく頂きました。夏の里山の味です。
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 マサヒコさんの車で送って頂き、駅前のコインパーキングに入れて(今日は電車で帰り、明日朝、再び畑を見に来て車で四谷の学校に行かれるとのこと。)、駅近くの中華料理屋さんへ。
160605_11_convert_20160607224548.jpg まだまだ明るい中、生ビールと餃子で乾杯。腹に染み込みます。
 その辺りでやめておけば良かったのが、2人で紹興酒のボトルまで空けてしまい、千鳥足で帰りの電車へ。
 農作業以上にダメージが残ったような・・・。
 ところで、「自然農法は自然に任せているから楽」と言われることがあります。
 しかし、(少しですが)実際に体験してみると、それが俗説であることが分かりました。機械や農薬を使ったほうが、ずっと楽です。
 自然農法とは、新3Kの(きついけど、気持ちいい、気付きのある)農法と言えるかも知れません。
 というようなことをFBに投稿したところ、マサヒコさんから以下のような感想を頂きました。
 「新3Kありがとうございます。
 “きつさ”も次第に落ち着いてくると、エンドルフィンやドーパミンなどの効果があらわれます。
 脂肪を減らし、筋肉がつき、精神的な効果をも自覚できるようになってくると、土と共存している生物との対話が始まります。
 すると“気づき”が言語化され、“気持ち”良い記憶が蓄積し、“こころ”にまったく新しい感覚「生物観」が宿ります。
 回りに起こることの一つ一つが新鮮に見えはじめてきます」
 うーん、なるほど。
 今年はこれからも何度か伺いたいと思っています。
 「新3K」の自然農法を体験してみたい方がおられれば、ご一緒しませんか。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
 (プロバイダ側の都合で1月12日以降更新できなくなっていることから、現在、移行作業を検討中です。)
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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