2016年12月11日は、陽射しのまぶしい冬晴れの一日。
江戸東京野菜コンシェルジュ協会(江戸コン協会)の栽培実習講座で頂いた種をまいた品川カブも、だいぶ大きくなってきました。
ちなみに今年も東京・品川神社で「品評会」が開催される予定です(今年は12月23日(金・祝))。
東京・練馬区平和台のファーム渡戸へ。
江戸コン協会主催「冬の江戸東京野菜収穫体験&山分け」の日です。
少し早く着きそうだったので隣駅(氷川台)で降りて「早宮史跡公園」に立ち寄り。東早淵遺跡(No.143遺跡)は、復元された弥生時代の住居跡の回りに子ども達の描いた古代人の似顔絵等のレリーフが埋め込まれており、地元の方たちによる手作り感あふれる楽しい公園でした。
結局、会場に着いたのは集合時間(9時45分)ギリギリ。
宅地の間に、かなり広いまとまった農地。直売所もあります。
ハウス脇の畑には、すでに30人ほどの参加者が集まっていました。
大きなスーツケースやカート持参の方も。ちょっとオーバーでは、と思ったのですが正解だったことが後に判明。
畑の大根たちが、「早く抜いて抜いて」と待っているようです(錯覚です)。
江戸コン協会の大竹道茂会長(江戸東京・伝統野菜研究会)から開会挨拶。
練馬区でもこれだけ連坦した広い農地が残っている場所は珍しいそうです。
続いて、農園主の渡戸秀行さんから、
「昨年まで年末に野菜セットとして販売していたが、選別・梱包・発送する手間とコストがかかり高価なものになっていた。それなら取りに来てもらおう、収穫もしてもらおうということで、今日の初めての企画が実現。
揃いがよくないなど固定種の特徴も分かって頂けると思う。小さいものも全て持って帰って下さい」等の挨拶。
この日は6種類の江戸東京野菜を全員で収穫し、均等に山分けしたものを持って帰れるそうです。
最初は亀戸大根。葉ではなく根の部分を両手でしっかり握って引き抜くという、渡戸さんのお手本を真似てみんなで収穫。
続いて品川カブ(東京長カブ)。大根のような形の細長いカブです。
後関晩生(伝統)小松菜は、丁寧に扱わないと茎がぽきぽきと折れてしまうそうです(体験して分かりました)。収穫等に手間がかかるのも、伝統野菜の栽培が減少した一因とのこと。
続いて、しんとり菜。
収穫した野菜は、バケツリレー方式で運び、人数分のカゴに分けていきます。
みんなで収穫した亀戸大根と品川カブ、後関晩生小松菜、しんとり菜。
少し移動した先の畑では馬込三寸ニンジンの収穫。
引き抜くと、土の中から小ぶりで鮮やかなニンジンが顔を出します。これも形や大きさは様々です。
収穫の最後(クライマックス!)は練馬大根。
しっかりと腰を落とし、土の上に出ている根の部分をしっかりと両手でつかみ、真っすぐ上に引っ張るとのこと。ねじったり揺らしたりすると折れてしまうそうです。
これがなかなか大変です。びくともしません。回りの土をほじくり返したりして、ようやく何本か引き抜くことができました。その瞬間の爽快感!
土の中から出てきた大根をみると、中央部が膨らんでいます。
抜くのが大変なのは、長いだけではなく(1メートルは優に超えます)、この形に原因があるようです。
以前、練馬大根引っこ抜き競技大会大会に参加(見学)した時には1本も抜けなかったのですが、何とかリベンジできました。
一人分ずつカゴに均等に分けられた野菜は、山のよう。文字通りの「山分け」です。
大きなスーツケースでも、やっと入るかどうかの量です。
江戸コン協会の上原恭子理事(野菜ソムリエ、クッキングインストラクター)から今日、収穫した江戸東京野菜のレシピを配って下さり、この日のイベントは終了。
渡戸秀行さん、事務局の皆さま、お世話になりました。
大きなビニール袋とリュック(小さすぎました!)を抱えた姿を見かねて、大竹さんが車で西武池袋線の駅まで送って下さることに(助かりました!)。
途中、渡戸章さんと打ち合わせがあるとのことで立ち寄り。テレビ等でもよく紹介されている著名な方です。
ちょうど練馬大根の収穫作業中。先日は子ども達が体験にも訪れたとのこと。
手伝いの人はいるそうですが、これだけの量を収穫するのは大変です(さっき、体験したばかりです)。庭先には多くの練馬大根が吊るされていました。
(以下は後日談)
この日は赤坂に直行する予定が、いったん自宅に戻ったために午後からのイベントには大遅刻。
東日本大震災の月命日にずっと続けられている結イレブンも36回目。今回はふるさとについて語り合いました。
ファーム渡戸で頂いた野菜はご近所にもお配りし(珍しくて美味しいと好評でした)、12月13日(火)に東京・三鷹の森の食卓で開催されたエコ・コミュニケーションセンター(ECOM)の望年会にも6種類を持参。
シゲさんの軽妙な進行でオークション大会も大盛り上がり。江戸東京野菜にも皆さん関心を持って下さり、すぐに完売しました。
江戸東京野菜のPRに少しは貢献できたかもしれません。
有難うございました。
【ご参考】
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(プロバイダ側の都合で1月以降更新できず、明年1月には閲覧もできなくなるため、現在、移行作業中です。)
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