近年、世界各地で多数の人的被害をもたらすような気象災害が多数発生するとともに、世界的に気温の高い年が頻出するなど、着実に進む地球温暖化が気候に与える影響が顕在化しています。
日本の気象庁の「大雨や猛暑日など(極端現象)の長期変化」は、極端な高温(35℃以上の猛暑日)や強い雨(1時間当たり50mm以上)などの長期変化に関する情報などをまとめているポータルサイトです。
添付の図98は、極端現象のうち熱帯夜の日数(ここでは日最低気温25℃以上)の長期的推移を示したものです。なお、観測地点は都市化の影響が比較的小さい網走、山形、彦根など13地点です。
http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2018/05/98_nettaiya.pdf
これのグラフをみると、全国の熱帯夜の年間日数は明らかに増加していることが見て取れます。
熱帯夜の年間日数は、1931から2017年の間で10年あたり1.7日増加しており、最近30年間(1988~2017年)の平均日数(約22日)は、最初の30年間(1931~1960 年、約13日)と比べて約1.7倍に増加しています。
今年の夏も、蒸し暑い夜が続くのでしょうか。
[出典]
気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html