【豆知識】食品ロス発生量の推移

10月は食品ロス削減月間、10月30日は食品ロス削減の日でした。いずれも昨年10月に施行された「食品ロス削減推進法」で定められたものです。今や食品ロスの削減は、法律で定めなければならないほどの深刻かつ重要な問題なのです。
 リンク先の図204は、近年における日本の食品ロス発生量の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/10/204_loss.pdf

 2019年における食品廃棄物の量は2,550万トン(有価物や不可食部分も含む。)で、このうち、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品(食品ロス)の量は612万トンとなっています。
 これには、売れ残り、返品、食べ残し等が含まれています。

 また、食品ロスのうち、食品製造業や外食産業から発生している事業系が328万トン(54%)、家庭から発生している量が284万トン(46%)と、ほぼ半々となっています。
 これを2年前と比較すると、事業系は8.4%削減されているのに対し、家庭系は1.7%の削減に留まっています。

 食品ロス削減推進法では、世界には栄養不足の状態にある人々が多数存在する中、大量の食料を輸入しながら大量の食品ロスを発生させている日本にとって、食品ロスの削減は、とりわけ真摯に取り組むべき課題と規定されています。
 また、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)にも、世界全体の一人当たりの食料廃棄を半減させるとの目標が掲げられています。

 私たちが日々の生活の中で食品ロスの削減に取り組むことは、単に「もったいない」からだけではなく、世界の資源や環境に対する負荷を削減することにもつながるのです。

[資料]
 食品ロスとは(農林水産省HP)
 https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html
 食品ロスの削減の推進に関する法律(消費者庁HP)
 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/promote/

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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 No.204、2020年10月31日(土)[和暦 長月十五日]
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