2022年11月23日(勤労感謝の日)は、予報通り、生憎の大雨となりました。
参加を予定していた東京・練馬区大泉での「親子食農体験」は、前日のうちに中止の連絡。
代わりに、ということではないのですが、ラジオで聞いて気になっていた「難民・移民フェス」(埼玉・川口市)に足を運んでみました。
強くて冷たい雨のため閑散としているのではと心配していたのですが、到着してみると、傘をさした多くの人たちで会場はいっぱいです。食べものを販売するテントの前などには長い行列も。ステージも盛り上がっています。食べものや衣服の無料配布のコーナーも。
熱いトルコの紅茶で温まりました。
東京・九段へ。
15時から東京・九段の防砂士訓練センターで開催されたのは、滋賀県が主催してシリーズ開催されている東京講座「戦国近江へのいざない」。
この日は、滋賀県文化スポーツ部の松下浩氏から「佐々木六角氏と観音寺城」と題して講演。
複雑な近江の戦国史についての分かりやすい説明の後、近江守護である佐々木六角氏の居城・観音寺城の構造等について、縄張り図等を基に、個人の見解も含めて詳しく説明して下さいました。。
明年1~3月は観音寺城等の現地見学会も予定されているとのこと。訪ねてみたくなりました。
翌24日(木)は、一転して快晴に。
職場至近の日比谷公園のイチョウは、まだ緑の葉をつけた木から既にすっかり落葉した木まで、今年はムラがあるようです。地上のツワブキも見事。
終業後は、東京駅丸の内南口の「原敬殉難の地」を見学。説明板の前の床の上に印もあります。続いて京橋へ。
華やかなイルミネーション。エネルギー危機など別世界のことのようです。
東京スクエアガーデン6階にある中央区立環境情報センターの会議室をお借りして、月1回開催されているのが「今夜もご機嫌@銀座で農業」と題する勉強会。
この日の蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)による講義のテーマは、「資源リサイクル産業:SDGsの隠れた柱」。
この日はいつもと異なる、ちょっとユニークな内容でした(以下、文責・中田)。
「牛の体重のうち食肉として利用されるのは42%で、残りの6割近くは畜産副産物と呼ばれる内蔵、脂、骨、皮など。これらを食用油脂や石鹸の原料、肥飼料等として再生利用するのがレンダリング事業。
ちなみに原皮の昨年の輸出額は約90億円と、大輸出産品でもある」
「先日、愛知化製事業協業組合(愛知・あま市)を訪ねる機会があった。都市の中にある工場は装置産業で、衛生的な処理がされている。臭いもそれほどではない」
「組合では、レンダリング事業のことを多くの人に知ってもらいたいと冊子を作成している。これがコンパクトで、非常に分かりやすい」(注:リンク先の組合のHPで閲覧することができます。)
「まさにレンダリング産業は、家畜を『一頭まるごと活用』することによって、自然から授った大切な『命』を環境に配慮しながら有効活用し、新たな『命』につなげる産業。
地域循環型社会の構築にも貴重な役割を果たしている」
後半の参加者との間での意見交換では、「レンダリングの話は初めて聞いた。全く知らなかったが大切な話だった」等の感想が出されました。
終了後は、いつもの餃子屋さんで懇親会。
この日の蔦谷先生の話に触発されて、次は「もつ煮込み」を食べに行こうという話で盛り上がった次第。