2010年8月7日(土) 体験して初めて分かること
「農の未来ネット」の学習会に参加しました。
NPO法人「農の未来ネット」とは、意欲ある社会人や青年・学生などの農業・農村に興味と意欲を持つ人々を対象に「アグリ・ボラバイト事業」(ボランティアとアルバイト両方の特徴を生かした働き方)を通じ、将来の新規就農者や農業・農村に対する真の理解者・応援団づくりを進めていくことを目的としています。
学習会も定期的に開催されているそうで、この日は十数名の参加者がテーブルを囲んでのアットホームな雰囲気です。講師は、残留農薬問題の告発等で高名な農民連分析センターの八田純人さん。少し怖い人かなと恐れていましたが、語り口も物静かな優しい感じの方でした。
その八田さんが自ら持ちこまれた器具や試料を使い、実験しながらの学習会です。これが面白い。コンビニおにぎりのご飯を一かけら、水に浸すと水面に現れる表示義務のない物質とは・・・、ディスカウントショップでの激安米を主食用のふるいにかけると・・・、ペットボトルのジュースに入っているのと同じ量の砂糖を計量スプーンで測ってみると・・・。身近な食べもののことなのに、知らなかったこと、頭でだけ分かったつもりでいたことばかりです。
特に印象に残ったのがお米の値段の話。生産者のコストを考えれば、消費者は5kgで2600円(茶碗1杯34円)程度を負担しなければ引き合わないとのこと。実際に自分が買っている米の値段を思い、色々と考えさせられました。
講義の後は、フェアビンデン(このNPOは地産地消のお弁当も作っています。)の皆さま心づくしのお料理での懇親会。何と美味しい学習会なのでしょう。でも話を聞いたばかりなのに、この会費では生産者と作って頂いた方のコストを賄っていないのではと心配した次第です。