日比谷公園の木々は色づくには早いようですが、秋が深まってきた気配が感じられます。
今年も台風で大きな被害が出ましたが、10月中旬になって台風21、22号が発生。
その影響か、10月17日(水)は夕方から強い雨になりました。
この日の夜、いつもの「三田の家」で10月の「共奏キッチン」が開かれました。
私も、これまでも何度か参加しています。
みんなで集まって料理を作り、食べて交流するという月1回のイベントです。雨模様にも関わらず、普段と変わらない30名ほどが参加されました。今回も3割位は初参加の方のようです。
参加者のほとんどは、学生を含むが若い人たち。
シニアっぽいのは私と常連のKさん(料理が得意)位(もっともKさんは料理も上手で、環境学習のサポートなど市民活動も熱心にされている方です)。
この日の野菜は、常連のIさんが主宰する援農プロジェクト「週末農風」で関わっておられる千葉県南房総市千倉の農家さんUから取り寄せたもの。
中でも、落花生は一般のものから二回りも大きい品種で、塩茹でしたものを頂くと、ボリューム感と独特の風味があります。
この日も多くの料理が並べられました。
カシューナッツの入った炒め物、麻婆豆腐、トマトソースのパスタ、生姜のスライス、ふかした里芋とサツマイモ、南瓜のサラダ等々。デザートには柿と梨。
飲みものはビールやワイン、ソフトドリンクの他に、参加者のお一人が「寺田本家」(千葉県神崎町)の銘酒「香取」の一升瓶を差し入れて下さいました。
いつものように食事が一段落したところでテーブルを片付け、広間に座って情報交換と交流の時間に。
みると壁には、先月はなかった小さな女の子の絵が掲げられています。サンダル履きで、はにかんだような笑顔を浮かべ小さな女の子です。
作者の方から、「2822」というタイトルに込められた不思議な、運命的な数字の偶然等について説明して下さいました。
ちなみにこの絵は、ヤマハの「グラフィック・グランプリ」にエントリーし1次審査を通過しており、11月5日まで公開審査が行われています。気に入られた方がおられれば「いいね」で投票して下さい。
他にも参加者の皆さん達から、様々な告知や情報提供も。
映画「モンサントの不自然な食べ物」、『展示市会』「食」×「器」×「アート」交響曲! (11月12日(月)~11月17日(土)青物横丁)、「平勤休農のすすめ」、「土と平和の祭典」(11月18日(日)日比谷公園)での和太鼓のグループの演奏や出展、対話ができるパートナーシップづくりのためのワークショップ「タイワカゾク」(11月4日(日)三鷹)、大学生による知的書評合戦ビブリオバトル全国決選(10月21日(日)秋葉原)等々。
興味深い企画やイベントが目白押しです。
その後は、いつものように4人ずつ位で車座になって、いま、関心のあること等について自由に話し合う時間です。
健康や食べもの、農業に関心を持たれている方ばかりで、様々な実践活動をされている方も多く、楽しい話を伺うことができました。
グループは15分ごと位でどんどん交代し、交流の輪が拡がっていきます。
日本の食は、確かに色々な意味で危機的な状況にあると言わざるを得ません。
しかし、その危機の根源にあるのは、実は、私たち自身が、便利で(表面上)豊かな食生活に狎れきってしまっていることにあるのではないでしょうか。。
そのような中、食料自給率1%という東京の、しかも繁華街のど真ん中で、「食」を仲立ちにした新しいタイプのコミュニティが生まれつつあります。ここに来るたび、勇気づけられます。
「食」には、人と人との間を結びつけ、コミュニティを形成していく力があるのです。
ちなみにこの協奏キッチン、主催者の「たかったー」さん達は、さらなる進化と発展を模索されているとのこと。今後が楽しみです。
次回は11月14日(水)に開催される予定です。
フェイスブックのグループページもありますので、関心を持たれた方は、顔を出されてみてはいかがでしょうか。
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