F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信- No.002

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◇◆◇ F.M.Letter −フード・マイレージ資料室 通信− ◇◆◇

     No.2 ; 2012.11/7(旧暦 長月廿四日・立冬)発行

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 立冬の日に、創刊第2号をお送りします。

 このメルマガでは、フード・マイレージや伝統野菜等について様々な

情報を発信しつつ、読者の皆様からのご意見や投稿も積極的にお受けし、

食と農の未来について、ともに考えていきたいと考えています。

 

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  F.M.豆知識 (2)「フード・マイレージ」に込めた思い

 

  フード・マイレージを始めとする食や農に関わる話題について、毎

 回少しずつ取り上げていきます。

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 前回は、農林水産政策研究所において、フード・マイレージ研究を始

めた経緯について紹介しました。そして、まず、輸入食料のフード・マ

イレージの計算を最初の目標としたのですが、その前に、なぜ、フード

・マイレージという考え方ないし指標を取り上げようとしたかという、

その個人的な思いを述べたいと思います。

 

 当時(2001年頃)も現在も、地球環境問題への対応は重要な課題です

が、私たちはともすれば、それを身近なものとして捉えるという意識が

希薄な面があります。

 ところがフード・マイレージは、この人類的な課題である地球環境問

題と、私たち自身の身近な(自分が選択できる)食が繋がっているとい

うことに、気づくヒントとなるのです。

 

 このことにより、大量の輸入食料によって支えられているという現状

に、地球環境問題という新たな側面から光を当て、その妥当性等につい

て改めて考えてみようという問題提起を試みたのでした。

 

 これがフード・マイレージ研究を開始した理由です。

 現在、一部に、フード・マイレージが農業保護や自給率向上のための

「言い訳」の一つのように捉えられ、批判されることがありますが、こ

れは残念な誤解です。

 

 ただ、私にも反省があります。

 それは、環境問題との関わりのみを強調しすぎたということです。

 

 それよりも、フード・マイレージは、自分の食べものが、どこで、ど

のような人によって、どのような方法で生産されているかを想像する

「よすが」になるという点に、より重要な意味があるのではと、最近は

考えています。

 

 自ら主体的に食を選択する消費者を育てていく(もちろん、私もその

消費者の一人です)ための一つのツールとして、活用されていくことを

期待しています。

 

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  オーシャン・カレント −潮目を変える−

 

  食や農の閉塞状況を打ち破るためのユニークな活動や、それに取り

 組んでおられる方達を紹介します。

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 「しごと塾さいはら」というプロジェクトがあります。

 20107月、池袋まちむらカフェ「しごと塾」に偶然集まったメンバ

ーの話合いの中から発足したもので、活動の舞台は、JR中央線の上野原

駅からバスで1時間ほどの山梨県上野原市西原(さいはら)地区です。

 

 2年目の2011年度のテーマは、「さいはらの手しごとを学ぶ・手伝う・

伝える」。

 

 地元の「NPO法人さいはら」と協働し、「秋そばシリーズ」(種まき、

土寄せ、収穫、そば打ちと試食の一連の作業等を体験)、お茶・大豆・

落花生等の栽培・収穫体験のほか、味噌・豆腐や竹かご作り、地域のイベ

ント(お祭り)の手伝いや獅子舞踊り等の見学、ハイキング、古民家を

活用したコミュニティハウスの運営など、様々な活動に取り組んでいま

す。

 

 このプロジェクトの特徴は、3歳から80代までと、参加者の年齢層が

幅広いことです。

 

 次回は、1117日(土)に、そばの脱穀等を予定しているとのこと。

 

 地元の方に昔の道具の使い方を教えて頂きながら、みんなで育てた

そばの脱穀作業をします。地元の食材を使った美味しい食事も頂けます

が、何よりのご馳走は、地元の皆さんの暖かいおもてなしです。

 

 中心メンバーの一人、塩島由依子さんからのメッセージです。

 「それぞれのペースで西原に『ただいまぁ』と帰れるような場になれ

ばと思っています。ぜひご参加くださいね。」

 

 関心を持たれた方は、どうぞお気軽にお問い合せ下さい。

「しごと塾さいはら」 http://shigotojyuku-saihara.jimdo.com/

 

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  情報ひろば

 

  食や農に関わるセミナーや勉強会の情報、拙ウェブサイトやブログ

 の更新情報、読者の方からの投稿(告知等)をお知らせします。

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 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」

・管理者の当面の予定です。

   http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/fm-profile.html

 

  1110日(土)13:30〜、小金井市

   「江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座(2)」(受講者限定)

    主催:江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会

   http://edocon831.seesaa.net/article/282053730.html

 

  12 2日(日)10:30〜、埼玉県新座市西分集会所

   「わいがや勉強&交流会」

http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/121202_waigaya_tirasi.pdf

 

 ブログ「伏臥慢録〜フード・マイレージ資料室から〜」更新情報

 

111日付け「サプライズ!『リプライズ』&メルマガ創刊」

 

  フェイスブックのアカウントとバーコードリーダさえあれば、誰

 でも図書館を開設し本を貸し借りできるという「リプライズすべ

 ての本棚を図書館に」。

  バーチャルな空間で繋がった個人同士が、顔の見えるリアルな関

 係に発展するという「目からウロコ」のサービスです。

  http://food-mileage.jp/2012/11/01/

 

112日付け「『内部被ばくと福島』講演会とバッジプロジェクト」

 

  1028日(日)、東村山市では松井英介さんと「おしどり」マコ

 さ ん・ケンさんによる講演会が開催されました。

  福島で「原発イヤだ」という自分の意思を伝えられるようにと始

 まった「福島バッジプロジェクト」も紹介しています。

  http://food-mileage.jp/2012/11/02/

 

115日付け「US.Peace ファーム『収穫祭』」

 

  113日(土)、秋晴れの埼玉・小川町で開催された農業体験シリ

 ーズの最終回。東京のシステム開発会社と地元NPOが協働し、新規

 就農された方をサポートするため実施されているものです。

  珍しい農具と美味しい食事、そして子ども達の笑顔。

 http://food-mileage.jp/2012/11/06/

 

 

 管理者が参加予定または関心のあるイベント等の情報

 

・第55回「えんがわ市」(野菜直売、フリーマーケット、屋台等)

  日時:20121111日(日)10:3014:00

  場所:池袋第二公園

  主催:としまNPO推進協議会

  (詳細、お問合せ等

http://engawa.toshima-npo.org/engawa/imge/engawa20121102.jpg

 

・しごと塾さいはら「秋そばシリーズ・脱穀など体験会」

  日時:20121117日(土)

  (午前 1010分にJR中央線上野原駅前に集合)

  場所:山梨県上野原市西原

  主催:しごと塾さいはら

  (詳細、お問合せ等http://shigotojyuku-saihara.jimdo.com/

 

・秋季研究会「フード・コミュニケーションの未来」

  日時:1117日(土)13:0017:50

  場所:東京大学弥生講堂

  主催:日本フードシステム学会

  (詳細、お問合せ等

http://www.fsraj.org/?action=common_download_main&upload_id=289

 

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 F.M.Letter −フード・マイレージ資料室 通信−【ID;0001579997】 

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  発行者:中田哲也(フード・マイレージ資料室 管理者)