2013年6月8日(土)は、檜原村「ゴマ畑プロジェクト」の2回目でした。
主催は「都会と田舎を connect(つなぐ)」をミッションとするグループ「グリーンスマイル」。
前回同様、朝9:30にJR武蔵五日市駅に集合。全員で20名ほど、初参加の方もたくさんおられます。バスで現地に向かいます。
前回は雨でしたが(畑での作業中だけは奇跡的に雨が上がりましたが)、今回は好天に恵まれました。
活動拠点に使わせて頂いている「竹ハウス」(竹さんの自宅)へ。
天気がいいと川の流れもひときわ美しくみえます。
「竹さん」こと竹本亮太郎さんは、檜原村に移住して地域おこし活動等に取り組んでおられる方で、この「ゴマプロジェクト」の受け入れも買って出て下さっています。
着替えた後、連れだって畑に向かいました。
耕作放棄されていたのを竹さんが借り受けて開墾している場所の一部を、ごまプロジェクトのために提供してくれているのですが、急な傾斜に改めて驚きます。
ほぼ1ヶ月前に播いたゴマが芽を出していました。無条件に嬉しいものです。
生え方がバラバラなのは、撒き方が雑だったせいかも知れません。この辺り、性格が現われています(すみません)。
前回と同様3チームに別れて作業に取りかかります。今回は「ちーさんチーム」に所属。
リーダーの「ちーさん」は外資系損保会社にお勤めのアクティブな女性の方です。
芽をおおうように、かなりの雑草が生えてきています。
竹さんに教えてもらい、間違えてゴマを抜かないように気をつけます。
並行して、斜面を下の方に向かって開墾を続けました。
時折り、鍬が硬いものに当たります。灌木の根です。これが出てくると取り除くのに一苦労。
手に負えないと、根っこ担当のパンちゃん(若きパワフル男性)を呼びます。
それでも無理だと、最後には竹さんの登場。さすが竹さん、スコップを叩きつけて(腕力だけではなくコツが要るようです。)太い根を断ち切ってくれます。
その後、整地して黒ゴマ、白ゴマを播いていきます。
この日も小型耕うん機「こまめ号」が大活躍。
見かけは小さくて可愛いのですが、これもコントロールするにはコツが必要です。
一通り作業が終了した後、開墾地に隣接する「平米ファーム」に立ち寄りました。
グリースマイルの主催によるレンタルファームで、区画毎にオーナーの名札が建てられています。
多くの作物が植えられているのですが、昨年は猿などの獣害で収穫がままならなかったとのこと。
畑を囲うように電柵が張り巡らされているにも関わらず、被害は深刻のようです。中山間地等で鳥獣害が深刻になっているのは、全国共通です。
ここでは、できていたキャベツ、えんどう、パセリ、そしてジャガイモなどを収穫。
土の中からジャガイモがごろごろと顔を出すと、参加者のみんなから歓声が上がりました。
小麦は「麦秋」を迎え、黄金色に実りつつあります。
これは練馬のラーメン屋さんで使われることが決まっているそうです。
作業後半は曇ってきて、最後には小雨がパラパラと落ちてきましたが、お陰でそれほど暑くはありませんでした。
帰りは、前回と同じように永喜屋酒店さんに寄り道してビール等を買い込み、竹ハウスに帰還。
着替えをして、お楽しみのBBQタイム。
収穫したばかりのジャガイモも焼いて頂きました。
ちなみに私は、有楽町の物産館で購入した徳島のスダチ塩だれを持参し、故郷をPR。
永喜屋のご主人も、釣ったイワナと、1升瓶を2本携えて顔を出して下さいました。
一段落してワークショップ。
プロジェクト名について、前回に引き続きグループごとで話し合い、さらに全員で話し合った結果、正式にプロジェクト名が決定されました。
その名は「ゴマ0→1(ゼロワン)プロジェクト」。
現在、ゴマの自給率は0.1%程度と言われています。
つまり、ほとんど国内生産はゼロ。輸入量は年間16万トンほどです。
それを、せめて自給率1%を目指そうという壮大な意味が、プロジェクト名に込められているのです。
このプロジェクトは、食の海外依存と、都市と農村の格差拡大という、現代日本が抱える2つの大きな課題へのチャレンジであると、前回のブログで書きました。
いよいよ本格始動です。期待に胸が膨らみます。
今後は、毎月、檜原村に通って栽培を続けながら、収穫したゴマをどのように販売していくか、加工を行うかなど、みんなでアイディアを出し合い、話し合っていくことにしています。
次回は7月13日(土)。
関心のある方は、どなたでも参加できます。天気が良ければ清流での川遊びもできるかも知れません。
なお、グリーンスマイル広報担当・豆さんの公式ブログはこちら。
楽しい雰囲気が、びんびんと伝わってきます。
また、今週末の6月15日(土)には、品川でプチマルシェ「全快野菜ちゃん」が開催されます。
檜原村のゴマも、ここで販売する構想があります。こちらに顔を出されれば、グリーンスマイルの雰囲気が分かると思います。
16時54分発のバスに乗り、武蔵五日市駅へ。
乗換駅で途中下車してビールを少々。心地よい疲労感に包まれて帰途に着きました。
ところでこの日のお土産は、永喜屋さんで求めた地酒「喜正」と、開墾していると土の中からたくさん出てきたノビル。
外皮をむいてそのまま酢味噌で和えて頂きました。刺激的な辛さがたまりません。
もうひとつは、竹さんの畑から頂いてきた小松菜の種。固定種とのことです。
1か月前に伺った時には黄色い花が満開だったのが、今回は多くのさやを着け、弾け始めていました。
それを少々頂いてきたのですが、さやを割ると中には小さな種がびっしりです。
未成熟の緑色のものを除き、翌日曜日、市民農園に播いてみました。どうなることやら。
その市民農園、どんどん草丈が伸びています。
ところが、今年は10日も早く梅雨入りしたのにも関わらず、関東地方はほとんど雨が降っていません。土が乾いてパサパサ、じょうろで水を遣っても「焼け石(土?)に水」の状態です。
趣味の市民農園はともかく、お世話になっている埼玉・小川町の農家の方からも、野菜たちの生育に影響が出ているとのメールがありました。
台風が接近、ようやく今日(11日)あたりから雨になりそうです。ちょうど二十四節気の「入梅」です。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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