2014年3月3日(日)は雨模様、気温も低い一日。三軒茶屋に向かいました。
この日、創作料理店「廩~rin~」で第10回目の「気仙沼を食す会」が開催されたのです。
お洒落な会場は、40名ほどで満席です。
まず、主催者の茂木正光さん(行政書士、司法書士)から会の趣旨の説明。
茂木さんたち東京のロータリークラブ、その青年部であるローターアクトの皆さんが、宮城・気仙沼のロータリークラブ等と連携し、「気仙沼仕事創出プロジェクト」等の支援活動を行っています。
その一環として、被災して販路を失った水産加工会社の商品を「食べて応援」するための食事会は、今回で10回目になります。私も上野で開催された回には2度ほど参加させて頂きました。
もう一人の主催者である植村春香さんは、NPO農業情報総合研究所の理事長(前出の茂木さんの奥様です)。
FM世田谷で「農といえるニッポン!」という番組を担当、東京農業大学の先生や学生を始めとする地域の多くの方たちと連携して、小学校への出前授業等も含めて情報発信をされている植村さんのつながりで、今回は、初めて三軒茶屋での開催になったようです。
この日の食材は、気仙沼の水産加工品に加えて、地元のこだわりの八百屋さん、乾物屋さんに提供頂いたもので、それらを「廩」の料理長が素敵な和食メニューにアレンジして下さったことも、植村さんが紹介して下さいました。
続いて、この日のゲストである有限会社カトー(気仙沼市唐桑町)の工場長、加藤由紀枝さんからのご挨拶を頂きました。
高台にあった自社工場は津波被害は免れたものの、親会社が被災して販路を失ったため、自社製品とブランド(「スイサンカトー」)の開発、販路の開拓に取り組んでいる様子。できるだけ地元の素材にこだわり化学添加物を使用せず、さらに家庭で「湯せん」するだけで美味しく食べられる商品開発に取り組んでおられるとのこと。
スイサンカトーの商品は以前に上野の会で頂き、宅配セットも2度ほど求め、加藤さんのお話も茂木さん達から伺ってはいたのですが、ご本人とお会いするのは今回が初めてでした。
続いて、気仙沼南ローターアクトクラブの澤井さんからもスピーチを頂きました。
公民館の屋上に避難し津波の襲来と火災に怯えた震災当日、それから間もなく3年になるものの復興はまだまだ道半ばとのことです。
そして乾杯の音頭、食事会のスタート。
この日の料理のラインナップは、野菜チップス、タコと春野菜の辛子味噌かけ、刺身昆布と川田農園野菜のガーデンサラダ、イカ一夜干しのカツ・たっぷりのキャベツ添え、彩野菜の野菜の揚げ出し・ズワイガニと若布餡かけ、イカの一夜干しとカブのニンニクオイル焼き。
それにイカポッポの韓国風、さんまバーグの生春巻き・スイートチリおろしポン酢かけ(気仙沼・東陵高校の生徒が考案したレシピとのこと。)、そしてサンマと焼き大根の炊き込みご飯。
飲みものは、ビールやソフトドリンクのほか、気仙沼・角星の特別純米酒「船尾灯」(ともしび)など。
スイサンカトーの商品はそのままでも美味しいのですが、今夜のように創作料理の素材として工夫されると、一味違うお洒落な献立に変身しました。美味しい飲み物とともに、会話が盛り上がります。
終わり近く、茂木さんから「気仙沼仕事創出プロジェクト」からのお願い。
気仙沼の水産加工品を出展してほしいイベントやマルシェ等があれば、あるいはメニューや商品に取り入れたい飲酒店やスーパーがあれば紹介して下さい。また、東京圏の気仙沼出身の若者やイベントを支援したい若者がいれば紹介して下さい。
そして、スイサンカトー「いろいろお試しセット」もよろしくお願いします、と。
最後に、支援活動に取り組んでいる東京のロータリークラブ、ローターアクトの方から挨拶を頂き、この日の会合は終了です。
今回も「お試しセット」を申し込んでお店を出ると、冷たい雨はまだ止んでいませんでしたが、美味しい食事とお酒、楽しい会話のお陰で身体はポカポカ。
お陰でマフラーを忘れてきたことに気付いたのは、かなり後のことでした。
【ご参考】
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