「東京ゴマ0→1プロジェクト2014」がスタートしました。

 2014年3月8日(土)、今年も「東京ゴマ0→1(ゼロワン)プロジェクト」がスタートしました。
 今年もメインとなるのは東京・檜原村。2月14日から15日にかけての大雪では、多くの集落が孤立するなど大きな被害が出た地です。
 いつものように武蔵五日市駅からバスで現地へ。途中、道路脇には多くの雪が残っていたり、潰れた車庫や倒木も見えました。
 50分ほどで小沢バス停で下車、受け入れ拠点となっている「竹ハウス」へ。庭先にはまだ多くの雪が残っています。
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 この日の参加者は20名ほど。子どもも2人。
 豆さんの進行により、この日のスケジュール等の説明。
 続いて主催者である「都会と田舎をconnect(つなぐ)」グリーンスマイル代表・てーさんの挨拶(プロジェクトと連携する取組が国内外に拡がっているという話も)。
 さらに、参加者から自己紹介。顔見知りの方も多いですが、毎回、初参加の方もおられます。
 今回は、江戸時代から続く埼玉の老舗ゴマ油メーカーの方も初参加。商品の油と炒りゴマも持参して下さいました。様々なアドバイスなど頂けそうです。
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 着替えを済ませ、坂道を登って現地に着くと・・・、
 最初に目に飛び込んできたのは、雪の重さに耐えかねて倒れてしまった鉄骨の農具庫。
 これをみんなで起こしてコンクリートの基礎の上に据え直し。後はボルトを締め直せば何とかなるそうです。
 その倉の中からクワやシャベルを取り出し、それぞれ持って畑へ向かいます。
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 ここは、昨年、耕作放棄されていたのを開墾してゴマを植え、冬の間は大根とほうれん草を植えていた場所。
 竹さんから作業内容の説明と実地指導。
 大根とほうれん草を覆っていた寒冷紗を取り去って間引きし、ゴマの種まきに向けて、その間と両側を耕すというのが今日のメニューです。
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 畑の部分は、ここ2日ほどでようやく溶けたそうですが、脇の方にはまだまだ雪が残っています。
 なかなかの傾斜地、耕すのも、土を掻き上げるよう鍬を入れていきます。
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 寒冷紗をはがしてみると、そこには青々とした大根とほうれん草の芽が生え揃っています。。
 もともと厳しい冬、しかも歴史的な大雪に覆われていたのにもかかわらず、作物は耐え、ちゃんと芽を出してくれていました。目に染みるような、鮮やかな緑色です。
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 ところで今年から強力な助っ人が加入。地元の酒屋さんであるE喜屋さんは、これまでも差し入れなどして下さっていたのですが、今年は本プロジェクトの農作業にも全て参加されるとのことです。
 2時間ほどの作業でしたが、本年1回目の作業は終了。大根とほうれん草の2本の畝と、耕したところが、パッチワークのように見えます。広い広い檜原村の山の斜面の中に、ここだけ春作業を迎える準備ができたかのようです。
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 竹ハウスに戻って昼食の準備。まだ雪が残る庭でバーベキューも。
 帰りにE喜屋さんで求めたビール等は、しばし雪の中へ。家の中では、こたつで暖まりながら楽しい食事の時間。
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 釣りが趣味(セミプロ?)でもあるE喜屋さんが、立派なヤマメを差し入れて下さいました。全く生臭さがなく、ほっこりと美味です。もっともこれらは放流モノで、天然の物はもっと美味しいとのこと。
 老舗メーカーのゴマ油も使わせて頂きました。まつけんシェフいわく「いい油は余計な主張しない」とのこと。
 厚揚げの胡麻和え、ポトフ、餃子、焼きそば(ぱんちゃん、こじまん特製)など。ご馳走さまでした。 
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 食事が終わり片づけてからは、帰りのバスまでワークショップの時間。今年1年のプロジェクトの取組方向等について、意見交換します。
 今回は、まつけん氏の提案により、商品化する際のパッケージやデザインをどうするかというテーマが提案されました。
 昨年も素敵な手作りのパッケージを作り、品川でのマルシェ等で販売したのですが(好評でした)、さらに訴求力を高め、広く利用してもらえるにはどうしたらいいか。
 どのようにすれば、このプロジェクトの趣旨(東京の中山間地を自分たちで耕し、日本全体のゴマの自給率向上に貢献しよう!)を伝えていけるか。
 持ち運びしやすいパッケージにしてはどうか、陶器や木の素材もいいのではないか等、様々なアイディアが出されました。
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 竹さん、E喜屋さん(ティッシュをたくさん有難うございました。)に見送られ、いつもの17時前のバスで帰途へ。だいぶ日が長くなってきました。
140308_11_convert_20140310052206.png この「東京ゴマ0→1(ゼロワン)プロジェクト)は、毎月、第2土曜日に開催していく予定です。
 また、同じくグリスマが主催している品川でのマルシェ「全快野菜ちゃん」は第3日曜日に開催予定。今月は16日(日)に品川寺(ほんせんじ、10時から京急・青物横丁駅近く)で開催されます。
 折しも、国では「食料・農業・農村基本計画」の見直し作業がスタートしました(パブコメ募集中)。約1年をかけ、食料自給率の目標等について議論・検討していく予定です。
 そのような中、食べ物や農業に関心を持つ都会の消費者の皆さんが、自分たちで中山間地の耕作放棄地を再生し、作物を植え、商品化し、マルシェ等で消費者に直接販売するプロジェクトを実践しているのです。
 ささやかな取組に見えるかもしれませんが、やっている本人たちは割と本気です。しかも楽しい。 
 イベントの詳細等はフェイスブック等でイベント告知されますので、ご関心を持たれた方、ご参加をお待ちしています。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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