2014年7月20日(日)、ちょっと風変わりなイベントが開催されました。
それは「第1回共奏Weekend☆「きく」から始まる次の一歩。1分プレゼンを共創しよう!」。タイトルからしてユニークです。
梅雨明け近くの不安定な空模様でしたが、主催者の1人・たかったーさんの 「みなさま、やりたいこと、できてますか。何がわたしたちを前に進めるのでしょうか?」との呼びかけ文に誘われて、会場の「コクヨ Eco Liveoffice 品川」へ。
今回も「エコ妖怪」達が出迎えてくれました。
13時過ぎに到着した時は、ちょうど昼休憩の時間。
午前中は、お互いを「きく」ことにフォーカスし、聞いたことをシェアする時間だったそうです。
そして14時から午後の部がスタート。参加者は、子ども達を含めて35名ほどです。
午前中の「こんなプレゼンがしたい」という人のところに集まり、グループでにプレゼンを共創するために相談をする時間です。
ちなみにプレゼンの時間は1分間と聞いて、いくら何でも短いと思ったのですが、道を歩いている人にも聞いてもらえる時間ということで設定されているそうです。
また、形式は自由とのこと。
私は午後から参加したこともあり、何ともユルい(シナリオのない)進行に、果たしてプレゼンまで行きつくのかと正直半信半疑だったのですが、次第にグループのメンバーが固まり、プレゼンの内容が具体化していきます。
中庭では、アボリジニの楽器を鳴らしたり、池でダンスの練習を始める賑やかなグループも。
その一方で、1人で個室にこもって時間を計りながら集中して練習している方も。
何やら家の間取りのような図面を描いているグループもあれば、1人でジオラマのような模型を作っておられる男性もいます。
プレゼンまでの時間は限られているとはいえ、ピリピリと緊張した雰囲気はありません。子ども達は自由に工作を楽しんだり、かき氷を作って食べたり。
ちなみに大人仕様のかき氷には、ワインやチューハイがかけられていたそうな。
そして、16時20分頃から、いよいよ全10組の1分間プレゼンがスタート。
トップバッターはサラリーマン・山伏さんの「お金と幸せ~煩悩と菩薩」。生命保険会社にお勤めの山伏さんから、お金と悟りの世界についてのプレゼンです。
続いて、まりこさんのグループによる「整理から人生が変わる」と題した寸劇。ひねくれた(?)小学生役の人が印象的でした。
Ririkoさんは「未知への旅」と題するパフォーマンス。粘土で作った仮面や身体を縛るヒモを次々と脱いでいくと、いつしか天使の羽が生えて、最後は王子様(?)に花束をもらってツーショット。
続いて中庭に移動すると、「都会のアボリジニ」と題するダンス・パフォーマンス。大きな木管楽器と音叉の音が響く中、2人の女性が水面の上で踊ります。
子どもから高齢者まで集える家を作ろうというプレゼンによると、川の魚や畑の野菜を囲炉裏のある台所で料理できるとのこと。なぜか2階の押入れには忍者が潜んでいるという設定です。
ひまわり組の4人はパワーポイントを使い、「元気なおひとり様のつながり方」についてプレゼン。年をとっても個人として扱われる、例えば得意なことを教え合えるような場を創りたい、という内容です。
最近、携帯の買い替えサイクルが早くなっているのではないか、もっと大切にすべし(もったいないデバイス)という内容のプレゼンをされる方。
ソフトウェア関係のご自身の仕事をPRされた方も。
山梨・小渕沢の種苗会社にお勤めの太(ふとし)さんが作られた模型は、理想の農場兼レストランだそうです。畑にはリアルなキャベツやトウモロコシも。太さんは沢山のトルコキキョウを持ってきて下さいました。
大学で英文学を教えておられたケイコ先生からは、「文学を読む- Reading book is always fashion 」というプレゼン。
最近、本を読む人が減っている中、文学の奥深さ、面白さを再認識できるような読書会をカフェで開催する構想があるそうです。面白そうです。
ラストバッターは、なべちゃんさんの「食べるを知る」。
今、食べているものを知ることを通じて、自分を大切にして丁寧に行きていきたい。「食べることは生きること」と訴えられました。折りたたんだ紙を順に広げながらというスタイルも、最後を飾る素晴らしいものでした。
10組のプレゼンが全て終了。やはり1分間という時間はなかなか厳しかったようですが、それぞれ工夫された内容に、正直、驚きました。
ハーベストの時間。
今日のワークショップで感じたこと、自分が得たことについて、しばらく話をせずに付箋に書き出します。続いて、プレゼンをされた方たちへのメッセージも。しばし、静寂な時間が過ぎていきます。
書いたメッセージは直接本人に渡したり、壁に貼り出されたプレゼンの紙に貼っていったり。たちまち壁は、気持ちのこもった付箋で埋められていきました。
17時からのクロージングは、全員が一つの輪になり、今日一日をふりかえって一言ずつ。
お互い初対面の方も多かったのですが、まずは相手の話を聞くことから始まり、グループでプレゼンやパフォーマンスを協創し、実際に10組のプレゼン、寸劇、ダンス、パフォーマンスが披露されたのです。
いずれも今日一日(実質半日くらい)で、一から創り上げられたものです。
たかったーさんが大事にされる「言葉にはうまくできないけれど、大切にしたい、分かち合いたい何か」が、確かにこの場には実現されていました。言葉では表現できないような、ある種、不思議な空間でした。
(当日の写真は、こちらからご覧頂けます。雰囲気が伝わってくね/ると思います。)
その後、立食での懇親会へ。やがて梅雨の終わりを告げる雷がとどろき、大雨が落ちてきました。
第2回の開催が楽しみです。
【ご参考】
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