2014年9月21日(日)は、秋晴れの気持ちのいい一日。
午前中は自宅近くに借りている市民農園へ。
左の写真がこの日の作業前、右が作業後です。だいぶすっきりしました。
大好きな枝豆を何種類も植えていたのですが、この日、全て抜きとりました。
サヤはたくさん着いたのですが、実が太りませんでした。抜いてみると、おびただしい数のカメムシ。どうも今年は、カメムシさん達の分け前が多すぎたようです。
ブロッコリもカメムシと青虫で全滅。自家採種した長岡巾着茄子、仙台長茄子も実をつけずに終わりました。種採りは難しいものです。
一方、島オクラやインゲン(買ってきた種)は、たくさん実をつけてくれています。
東京ゴマ01(ゼロワン)プロジェクトH市支場に位置付けられているゴマは豊作です。黒ゴマは檜原村から頂いてきたもの、金ゴマは昨年収穫したものです。
生長が遅くやきもきしていたのですが、夏になってぐんぐん伸び、昨年並みに大人の胸から背丈ほどになりました。
そろそろ下の方から弾け始めてきたので、刈り取りました。楽しい選別作業が待っています。
福島・いわき市の方に頂いたオーガニックコットンの種をたくさん播いたのですが、結局、生長したのは3株だけでした。
しかしその3株が見事に生長し、多くの花をつけ、コットンボールになり、ついにこの日、弾けているのを見つけました。
オクラとインゲンと、ゴマと弾けたコットンを携えて、午後から自由が丘・シェア奥沢に向かいました。
この日16時から開催されたのは、食と農の会・フードマイレージ分科会 Vol.2 (フードマイレージ、食の安心、食料自給率やロスの問題に取り組むために)です。
この日の参加者は7名。初参加の方も2名いらっしゃいます。
コーディネータの「まこちゃん」さんが前回の内容を丁寧にまとめ、FBに投稿して下さっていたので、初めての人も同じレベルで議論がスタートできます。
そのまこちゃんさんの進行により、まずは前回のまとめと今回の目標や進行について共有化を図ります。
続いて、各自「チェックイン」。単なる自己紹介ではなく、この会への期待や参加理由を述べてこの場に「入りこんでいく」プロセスです。
最初のテーマは世界の食料の需給状況について。不足しているのか、それとも一部の識者が強調するように供給過剰なのか。
文献やデータを持ちより、データや知識の共有化を図りました。
分かったことは、人によって結論は様々ということ。引き続きバランスのとれた学習を続けるとともに、必要に応じてゲストスピーカーをお呼びすることも検討していくこととなりました。
2番目のテーマは、各自の「気になっていること」「訴えたいこと」について。これを考えてくることが「宿題」となっていたのです。
参加者の方たちからは、例えば、
「食の楽しみと、食べ物に対する敬意のようなものが失われているのではないか。パーティーなどでも、みんな少しずつ皿に残して多くの残飯が出ることが気になっている」
「本物をみないで済ませられるのが現代。プラネタリウムに感動しても、本物の星空を見ようとはしない」
「自分は食に関しては比較的関心がある方だと思うが、食以外の社会的な問題についてはどうかと聞かれると心もとない。関心のないことにまで想像力を広げていくことは簡単ではない」等の発言。
まこちゃんさんが手際よくメモしてテーブル(全面に模造紙を敷いています。)に貼っていきます。参加者もそれぞれ、気付いたことなどをメモして模造紙に書き込んでいきます。
堀内先生からは「インコンビニエンス・ストア」という構想が披露されました。
いつでも何でもある便利な店ではなく、営業時間も商品も限られている。袋もなく、おばちゃんの話相手をしないと売ってくれない。そんな不便を楽しみながらコミュニティも再生されていく、というものだそうです。
これに関連し、「野菜の宅配を利用しているが、届いた野菜を何とか使おうと考える。その意味で不便を楽しんでいる。瓶を持っていかないと売ってくれないお酢屋さんもある」との話も。
広く一般市民に訴えていく「何か」を創り上げていくことが、この分科会のミッションです。絵本の読み聞かせが、広い世代に訴えるには適当ではないかとのアイディアも出されました。
「共感を呼ぶ仕掛けをゴールと考えると、それってデータ、数値かな、と半分疑っている」とのコメントも。
堀内先生は、車内広告等の事例を紹介して下さいつつ、
「食や農の問題に限らず、日本というシステム共通の問題がある。お説教や啓蒙というスタイルでは一般の人には伝わらない。安さ、便利さを上回る価値を訴えていくしかない。例えば、美味しい、楽しい、格好いいなど」と述べられました。
「安さ、便利さを上回る価値」とは大変な難問ですが、クールシェアやウォームシェア等の取組で実績をあげられてきた堀内先生が言われると、説得力があり、実現するのではというワクワク感もあります。
具体的な仕掛けはともかく、訴えていくべき「気になること」を引き続きブラッシュアップしていくことが再確認されたところで、予定の18時を回って話し合いは終了。
いつもどおり、軽く食事をしながら懇談することになりました。
みんなで手分けして料理します。もっとも、多くはまこちゃんさんが下ごしらえをしてくれていました。
テーブルに大皿が並べられ、好みの飲みものを手に乾杯。ブロッコリの軸入りのカポナータ、パスタなど。
中央の花瓶には、持参したゴマ(種は東京・檜原村産)とコットン(種は福島・いわき市産)を飾りました。もともと鶏頭などが飾られていた花瓶に、私が挿しただけですが。
参加者の一人は、初めて見たとゴマのさやを手で割り、びっしりと並んでいるゴマを発見して驚いていました。グリーンスマイル主催の収穫祭(10月25日(土))もPR。着ていった「ふくしまオーガニックコットン」のTシャツも披露。
なお、この分科会、次回は10月中旬頃に開催される予定です。
少人数の会合ですがメンバーは固定ということではなく、趣旨に賛同し、これまでの議論の内容を把握した上で(今回の内容についても、まこちゃんさんがきちんと記録を残してくれることになっています)、建設的な議論に参加して下さる方であれば、どなたでも歓迎です。
追って、フェイスブックでイベントページが立てられると思います。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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