2016年5月8日(日)。好天に恵まれたゴールデンウィーク最終日は、久しぶりに東京・吉祥寺の井の頭恩賜公園へ。
多くの人出で賑わっています。
一昨年から昨年にかけて「かいぼり」(水抜き、日干し)をした効果か、池は透明度が上がったような気がします。
木漏れ日の下のベンチで、しばし蔦谷栄一先生の新著『農的社会をひらく』(2016.4、創森社)。
今日の読書会で紹介させて頂く予定です。
公園の南に隣接する「森の食卓」へ。
ー戸建ての民家を改装した 「人、食、自然」をテーマとした多目的スペースで、自由でフラットな場所として「みんなのこれをやりたい」を応援する場とのこと。
初めて伺いましたが、ロケーションも建物内部も素晴らしい!
ここで10時30分から開催されたのは「☆第3回 森の読書会~GW特別編~」。
冒頭、主催者のタナカエイコさんから会の趣旨を含めて自己紹介。
システムエンジニアをされているそうですが、元々本が好きで各地の読書会に参加するうち、「もっと近くに読書会やっている場所があればいいのに」という気持ちから、本年3月から自ら主催されるようになったとのこと。
「今回は特にテーマはないので、お互いに好きな本を紹介しましょう」
続いて、13名の参加者(男性の方が多数です。)から1人ずつ自己紹介。
最後に「森の食卓」運営者の田中真喜子さんから、「昨年の秋口から週数日、コミュニティスペースとして開放。これからも色々と楽しいイベントを考えていきたい。今日は楽しんでいって下さい」との挨拶。
ここからは2つのテーブル毎に、本の紹介と対話。
まず、タナカさんが紹介されたのは奥田祥子『男性漂流-男たちは何におびえているか 』。中年男性に対する女性ジャーナリストによる長期インタビュー集とのこと。のっけからドキッとするような本が出てきました。自らの弱さを見据えた先に「希望の光を見出した」というハッピーエンドのケースが多いそうです。
面白いことが大好きという大学2年のKさんは、ソーシャルワーカーを目指して勉強中という女性。
紹介されたのは、ガラッと変わって2冊のコミック。
佐野菜見『坂本ですが?』とアルコ、河原和音『俺 物語!!』。
最初は「緊張している」と言っていましたが、好きな本について話す内にリラックスしてきたようです。
私からは先ほどの蔦谷先生の本を紹介。
「コミュニティ農業」の意味等について説明しつつ、11日(水)の勉強会についても併せて紹介。
これに対して、「東京育ちで実際に農作業を体験する機会がなかった」「現在は一般企業等でも農業に対する関心が拡がりつつある」等の反応。
大田区在住で社会福祉法人に勤務されているFさん(男性、介護士)のお薦めは、雑誌「ビッ グイシュー」の連載が元となった『世界一あたたかい人生相談』と『路上のうた』。
ホームレスの人が読者の相談を受けるというものと、ホームレスによる川柳集。
東京・大久保でのチャリティーコンサートを手伝ったのが縁でホームレス問題に関心を持たれたというFさん、現在も様々な活動をされているそうで、もっと多くの人にホームレス問題に関心を持ってもらいたいとのこと。
ビッグイシューの販売員さんにはちょっと近寄り難いという Kさんには、一度、買ってみればいいとアドバイス。
なお、Fさんは同じ場所で午後から開催されるボードゲームを主催されるそうです。
カープファンというMさん(男性)のお薦めは、元広島監督・野村謙二郎『変わるしかなかった』。
社会人サークルの運営等でうまくいかない時に、この本の「どんな年齢でも人は変わることができる」という言葉に勇気をもらったとのこと。
もう1冊は日産GT-Rの開発者・水野和敏『バカになれ!』。
ここで対話は横道に逸れ、しばし野球談義。時間が足らなくなってタナカさんから「巻き」 が入りました。
ご自身でも読書会を主催されているという Oさん(男性)のお薦めは、モデルの池田エライザ『@elaiza_ikd LEVEL19→20』 。自己発信力が素晴らしいところが大いに参考になるとのこと。
こちらも読書会を主催されているIさん(男性)のお薦めは、末次由紀『ちはやふる』。
映画化もされているカルタ(スポコン)漫画だそうです。
ここまでで、終了予定時間10分前の11時50分。
もう一つのテーブルでも話が弾んでいたようで、お互い、他のテーブルで紹介された本を手に取ったり、自由に話をしてこの日の読書会は終了。
主催者のタナカさんは、
「本が好きな人が気楽に集まる会を、これからも月1回程度、開催していきたい。人と本が繋がり、人と人とが本を通じて繋がる場所を提供していきたい」と仰っておられました。
読書会といえば、私はこれまで「奥沢ブッククラブ」(次回は12日(木)予定。)しか参加したことがなかったのですが、「本好き」の人は各地に沢山おられることを改めて知りました。
興味の対象や幅も、本当に多彩です。
「森の食卓」という場所も、文字通り井の頭公園の森に隣接する素晴らしいロケーション。 ちなみにジブリ美術館もすぐ近くにあります。
ここで開催される様々なイベントが、地域のコミュニティづくりに貢献していくことが期待されます。
さて、読書会の終了後は、せっかくなので井の頭公園を散策。大勢の家族連れやカップルで賑わっています。
せっかくの初夏の陽気でもあり、カフェの戸外のテーブルで生ビール。
せっかくの久しぶりの井の頭公園なので、有名な老舗で軽く焼鳥など(行列でした)。
結局、最後まで呑んでばかりで2016年のGWは終了したとさ。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
(プロバイダ側の都合で1月12日以降更新できなくなったことから、現在、移行作業中です。)
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
(↓ランキング参加中)
人気ブログランキングへ