2016年8月21日(日)、自宅近くに一画を借りている市民農園。
東京・檜原村由来のゴマは、今年も多くの花を咲かせ、サヤをつけています。
福島・広野町由来の綿の花(左端)も咲きました。沖縄島オクラの花(左から2番目)と良く似ています。
トマト(アイコ)は、裂果が目立つようになってきました。
ナス(千両)は、特に手入れもしないのにまだまだ獲れます。新宿御苑で求めてきた寺島ナスも。
ところで、今年は台風の発生が少ないと言われていたのが、ここにきて立て続けに発生。
週明けの翌8月22日(月) は、台風9号の影響で未明から断続的に強い雨のなかを出勤。台風は昼過ぎに千葉県に上陸、各地に大雨や土砂崩れの被害をもたらし交通機関にも大きな影響。
それでもタ方にはほぼ雨も上がり、先週木曜日(18日)のブッククラブに続いて東京・自由が丘のシェア奥沢へ。
みんなで食事を作って一緒に食べ、語り合うという「共奏キッチン」も67回目とのこと。
ここしばらく無沙汰をしていたのですが、この日は理由があって久しぶりに参加させて頂きました。
19時半頃に到着した時は、皆さん手分けしての料理が佳境に入りつつある段階。
この日の食材のうち野菜は、四賀梶原農園から取り寄せたもの。長野・松本市郊外で農薬や化学肥料を使わずにご夫妻で生産されている野菜だそうです。
お米は、私も先日同った大賀地区(新潟・上越)とのこと。
参加者は20名ほど。
台風が影響したため少ないのかとも思ったのですが、主宰者のたかったー氏によると回によっ て様々とのこと。確かにこれ位の人数の方が、お互いに顔が見えて対話しやすい面はあり ます。
食事の準備が整う間(お手伝いせず済みません)、先日、共奏ファーム(この日はトマトを持ってきて下さいました。)でもお世話になった人生の先輩・まさひこさんから色々とアドバイスを頂きました。
やがて食事の準備が整いました。
今は無き「三田の家」(かつての共奏キッチン♪のメイン開催場所)以来の大きなテーブルクロスの上に、大皿や食器が並びます。
色どり鮮やかなサラダ、いんげん、だし、夏野菜カレーなど。それに奈良漬け、ひしおなど参加者が持ち寄って下さったものも。
大きなブドウ(ピオーネ)は、カレーもつくって下さった「ちき」さん(「文章」のプロです。)が講演先の高知・宿毛で求められたものとのこと。
アメリカから来られている方の発声で乾杯。しばし食事を頂きながら懇談。
香川や奈良といった遠方から来られた方も。
食事が一段落した後は、テーブルを片付けて座布団に車座となり、まずはイベント等の告知の時間です。
進行役の2人とタイムキーパー1人をその場で決定。
進行役から最初に指名された たかったー氏が紹介したのは8月24日(水)に東京・新橋で開催する戦後71年。「いま感じていることを持ち寄り対話しませんか」と題するイベント。
10月8日(土)に地元(香川・三豊市)で協奏キッチン♪を開催するという2人の大学生。その時の参考にと、この日は先生に引率されての参加です。
9月9日(金)に「芝の家」で開催する「防災イベント・非常食を食べよう」を紹介された方。
同じ日に新宿で「マイヒストリーの会」を開催するという男性。個人のヒストリーを聞く会とのことです。
「奈良にきたら十津川村にきて下さい」とPRする学生さん。
日本一の吊り橋があるそうです(私はムリ)。この日は、卒論作成の参考のために来られたそうです。
9月4日(日)に横浜で「おとなのぬり絵教室」を開催されるという男性。
8月25日(木)に東京・笹塚で「感情を扱う場」を開くという男性。「感情に寄り添い朋友とする」のが趣旨とのこと。
ちきさんは、ご著書とともに、シェア奥沢で開催予定の文章教室について紹介して下さいました。
同じくシェア奥沢で10月以降、5回にわたり開催予定の「グループワークの楽しさを体験してみませんか?」と題するイベントを紹介された男性。
その後の対話タイムは、4人ほどのグループに分かれて行うことも多いのですが、この日は全員で意見交換など。
卒論のテーマに「まち食」(共奏キッチン♪のように多様な人々が集いみんなで作ってみんなで食べるというもの。)を選んだという学生さんに、なせ゜そのようなテーマを選んだのか、どのようなことを取材したいのか等と逆に質問。
共奏キッチン♪はお互いに知らない人が集まるのに対し、香川県で開催する場合は地元の方たち(子ども達や高齢の方を含め)の参加が多いとのこと。阿佐谷「おたがいさま食堂」(東京・杉並区)に参加された方によると、そこは主に親子を対象にしているそうです。
また、子どもが参加することで場が和む効果があるとの経験を話された方も。
私からは個人的な経験を話させて頂きました。
2011年6月に初めて「共奏キッチン♪」に参加した際、食を仲立ちにしたコミュニティづくりという取組の素晴らしさに感銘し、広く世の中に紹介できればと思って始めた個人のメルマガ「F. M. Letter -フード・マイレージ資料室通信」が、先週、100号に達したことを報告しつつ、たかったー氏と参加者の皆さんにお礼を申し上げました。
最後に、帰宅されたオーナーの堀内正弘先生(多摩美術大教授)から挨拶を頂きました。
シェア奥沢は地域の人達にとって気持ちのいい場所づくりのために開いた、このような敷居の低い場所が各地に広がっていくことを期待したい、等と述べられました。
22時過ぎにお開きに。 食器等の後片付けをしつつ、時間のある方は居残って懇談。
霊長類学者の山際寿一先生(京都大総長)は、「共食を始めたことにより人間の社会性が芽生えた」と仰っています(内閣府『親子のための食育読本』より)。
共奏キッチン♪は、正にそのことを実践・証明している場です。最初の頃とは開催場所も変わり、参加者や雰囲気もだいぶ違ってきました。さらなる発展、深化を期待したいと思います。
さて、明けて8月23日(水)。台風一過という爽やかさはなく、不安定な天候が続きます。
普段はほとんど水が流れていない自宅近くの川は、激流状態。草はすべてべったりと倒れ、かん木も倒されています。
コットンの一株も、根元から茎が裂けていました。
南方海上を迷走していた台風10号が、勢力を強めつつ北上してくるとの予報。イタリアやミャンマーでは大きな地震も発生。
何とも不安な、2016年8月の末です。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
(プロバイダ側の都合で1月12日以降更新できなくなっていることから、現在、移行作業を検討中です。)
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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