【ブログ】かんちゃんファーム訪問記(埼玉・鳩山町)

2017年6月24日(土)。相変わらずカラ梅雨気味ですが、西日本は雨のようです。
 自宅近くに一画を借りている市民農園。あやめカブは大きくなり収穫が続いています。スイカも大きくなってきました。
 ただ、寺島ナスや内藤トウガラシはあまり大きくなりません。化学肥料を控えたせいかも知れません。

午後は埼玉・鳩山町の「かんちゃんファーム」へ。
 代表の閑野智道(かんの・ともみち)さんとは、昨年7月、野菜を出しておられる立石マルシェ(葛飾区)でお会いして話を伺っており、一度、訪ねてみたかいという思いが、ようやく実現しました。

この日は体験会の一環ですが、私以外の参加者は立石マルシェを企画・運営されているお2人だけです。

東武東上線・高坂駅まで閑野さんに出迎えてもらい、うどん屋さんで昼食(肉汁うどん大盛り・掻き揚げ添え、930円。美味!)を頂いた後、いよいよ、かんちゃんファームへ。

都心から1時間強という地域ながら、丘陵等に囲まれた緑豊かな地です。
 満開のニンジンの花が出迎えてくれました。

埼玉の他の地域出身の閑野さんが、北海道等での研修を経て、縁あってこの地に新規就農されたのは2013年1月。有機農業のメッカ・小川町に近いこともあり、有機農業に対する理解も高かったそうです。

畑の面積は約1町3反(約13,000平米)。野菜を中心とする少量多品種(約50品目)を栽培されています。JAには出荷せず、主に飲食店や個人向けに出荷し、一部は直売所でも販売されているとのこと。

土地の一部にはバラやハーブを植えて、交流スペースとして整備中です。

ハウスの中には踏み込み温床(落ち葉等を入れて踏み込み、堆肥を作ります)。
 馬糞も堆肥化されていました。近隣の乗馬施設から受けて入れているとのこと。
 バケット付きトラクターで切り返しや運搬を行うそうです。

多くの野菜等が栽培されています。
 ズッキーニ(黄と緑)、ブルーベリー、各種の葉物、里芋、サツマイモ(安納芋)など。名前も聞いたことがないような珍しい野菜もあります。
 特に自然農法を標榜しているわけではないそうですが、閑野さん一人の労働力では除草まで手が回らない面もある様子です。

ハウスの中でミニトマトを収穫させて頂きました。
 ピンキーという品種だそうです。果肉に近い軸の節のところに親指を当ててひねるようにすると、ハサミを使わなくてもきれいに取れます。

ハウスの中で休憩しながら、7月以降に予定しているイベントの打合せ。チラシの原稿はここからネットで印刷会社に入稿されたようです。
 ミニトマトのほかズッキーニもお土産に頂きました。
 収穫期を逃して巨大化したズッキーニ(売り物にはならないとのこと)は、閑野さんも食べたことはないそうですが、試しに持って帰って食べてみることに。

その後は隣接するときがわ町にある有名な とうふ工房わたなべ へ。
 小川町の地場大豆(青山在来)を使用した豆腐、夏越の期間限定という商品を購入。

さらに、四季彩館で入浴・休憩して暗くなるのを待ちます。
 林業が盛んなときがわ町らしく、木がふんだんに使われていて快適です。

この間も、残りの3人の方はイベント等の打ち合わせ。なかなか細かなところまで話し合っておられたようです。

そしてこの日のクライマックス、ホタル観賞へ。
 ほたる祭りが開催されている小物屋さん(古民家を改装したカフェ、販売店)は多くの人で賑わっています。
 さらに上流の渓谷に分け入り、ほとんど街頭もない道を徒歩で進み橋の上から谷を眺めると、多くのホタルをみることができました。
 呼吸するようにすー、すーと青白い灯が瞬き、飛び交っています。
 ちなみにスマホで撮影しましたが、真っ黒でした。

頂いたパンフレットによると、かんちゃんファームの目標は以下の3点とのこと。
 1 美味しい野菜をたくさん作り、家庭の食卓と健康を支えたい。
 2 「自然の恵みで育つ畑の野菜」と「消費者の感動」をつなげる。
 3 「食べていける有機農業」から「地域活性化に貢献する有機農業へ」

そして、葛飾区で立石マルシェを開催されている方達とのコラボで、かんちゃんファームは本格的な体験農園としてオープンする予定だそうです。
 まず7月17日(月・祝)には、プレオープニングセレモニーとしてバーベキューを開催。
 そして11月5日(日)には、本格的なイベントを計画されているそうです。

顔の見える個人的なつながりから始まった都市農村交流の取組みが、さらに発展していくことに、大いに期待したいと思います。

追伸:
 6月26日(月)、頂いてきたジャンボ・ズッキーニをパスタ風にして頂きました。少し種は多かったものの柔らかくて除く必要もなく、ホリューミーで美味しく頂きました。
 もちろん、ミニトマトは評判どおりの美味しさでした。