2017年10月23日(月)の朝、「超大型で強い」季節外れの台風21号が関東地方を通過。
出勤時には雨は上がっていましたが、普段はほとんど水が流れていない川は、この日は激流、濁流。
夜は久しぶりに東京・自由が丘のシェア奥沢へ。
古民家を改装し、地域に開放されているコワーキング・シェアスペースです。
ドアを開けると、キッチンでは料理の真っ最中。
この日開催されていたのは「共奏キッチン♪@自由が丘シェア奥沢78」。
普段料理をしない人もベテランの人も、みんなでごはんをつくって食べて、最近どうですか~と聞き合うイベントです。
主催は、共に奏でるつながりを育むコミュニティ・共奏事ム局。
自由が丘のシェア奥沢で開催されるようになって76回目を数えるそうです(それ以前は、東京・田町の「三田の家」で開催されていました)。
ほぼ月1回のペースで開催されているのですが、今回は3ヶ月振りと間が空いためか参加者も多数。キッチンも一杯です。
この日の野菜の多くは、主催者のたかっー氏がPOCO A POCO FARM(茨城・那珂市)から取り寄せたもの。新規就農された方が自然農法で栽培されたものです。
地元・世田谷の農家、せーさんも地産地消の野菜を持参して下さいました。
上越市・大賀のTさん(いつも大賀でお世話になっています。)ご夫妻は、上京された機会に収穫したばかりの棚田の新米を持参して下さいました。3歳のお嬢さんも一緒です。
他にも、参加者の方が持ち寄られた食材や飲み物(長野県産のワインなど)も。
私は埼玉・小川町から送って頂いたジャガイモ(美味しいお野菜届け隊)を持参。
どんどんと料理ができ、大きなテーブルに並べられていきます。
大根の煮物、大根の葉の天ぷら、ジャガイモやニンジンの炒め物、ナスと万願寺唐辛子の煮浸し、ハヤトウリ等のピクルス、大根の入ったカレー、焼きそばなど。
りんごは山形・朝日町の果樹園木楽から。
やはり移住・新規就農されたご夫妻が作っておられるそうです(赤ちゃんが生まれたばかりとのこと)。
8時前に、好みの飲みものを手に乾杯!
調理して下さった方から料理の説明を伺った後、いっせいに「いただきます!」
かなりの量でしたが人数も多く、どんどん胃袋に収まっていきます。初対面の人との会話も弾みます。
21時近くになり、テーブルを片付けて「対話タイム」に。
たかったー氏は、その場で手を挙げてくれた2人に進行役を委ねます。
まず前半は、3世代(20代、30〜40代、50代以上)にグループ分けして車座になり、自己紹介と取り組んでいることや関心のあること等をお互いに聞き合います。
後半は、誕生月(1~4月生まれ、5~8月、9~12月)で3グループに分かれて同様の対話。
偶然、この日が誕生日の方がおられることが分かり、全員で「ハッピーバースディ♪」。
その後は、改めて予定しているイベント等を全員に告知する時間。
例えばソーシャルアートビュー(目の不自由な方と共に観る美術鑑賞、11/25)、「食でつながるサードプレイス~まちの中の多様な場づくり」(10/28、三鷹)、こうとう子育てメッセ(11/12、江東区)、ビブリオバトル(本のプレゼンゲーム、11/1)、等々力渓谷でのスケッチ会(10/28)、武蔵野市のシェアキッチンでの子ども食堂の開催、三鷹市「森の食卓」でのリュート演奏会(12/2)などなど。
バスの時間があり先に帰られましたが、大阪から歌手の方も来られていました。
シェア奥沢でも、子どもを含む「わくわく食堂」を開催されるそうです。
最後に、シェア奥沢のオーナー・堀内正弘先生(多摩美術大学教授、都市プランニング)から、
「自分のためにも、みんなで楽しく集える場づくりに取り組んでいる。空間の力は大きい」等の挨拶。
最後の最後に、コミュニティ作りをテーマに勉強しているという2人の学生さん(東京、香川)からの感想(「楽しかった!」等)を話してもらって、この日の会は終了。
22時を回っています。みんなで片づけ。会場ではあちらこちらで話の輪ができています。
「うまく言葉にはできないけれど、大切にしたい、分かち合いたい何かについて共有できれば、こんな関係性が広がっていったら、今ある社会課題の多くは消えてしまうかも?
多様な個性はそのままに、やわらかな余白のある生き生きとした社会になるかも? 」
主催者のたかったー氏の言葉です。
一緒にご飯を作って食べることの意味、特に地域における「共食」の意義を、改めて考えてみたいと思いました。